民族衣装のボタンに覚醒剤 1.6億円分隠して所持容疑

 民族衣装とみられる衣類のボタンに大量の覚醒剤を隠していたとして、警視庁はナイジェリア国籍の男1人と日本国籍の男2人を麻薬特例法違反(規制薬物としての所持)容疑で逮捕し、18日発表した。英国から送られてきた段ボールに詰められており、同庁は密輸入した疑いがあるとみている。いずれも容疑を否認しているという。

 逮捕されたのは住所・職業不詳のアゾド・チディ(51)▽住所不詳の無職松尾一(23)▽東京都新宿区中落合1丁目の無職横田信哉(23)の3容疑者。

 組織犯罪対策5課によると、3人は13日、別の人物と共謀し、東京都新宿区や神奈川県座間市で、覚醒剤計約2・6キロ(末端価格1億5972万円相当)を所持していた疑いがある。民族衣装とみられるワンピースタイプの衣類73着の計1331個のボタンに、2グラムずつ隠していたという。

 衣類は段ボール箱に詰められ、英国から国際郵便で横田容疑者宅宛てに送られた。松尾容疑者が座間市でチディ容疑者に渡した疑いがあるという。東京税関が国際郵便を検査する出張所で見抜き、通報を受けた警視庁が衣類の行き先を調べた。

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