超短期決戦で行われることになった解散総選挙。新たな区割りでの闘いに挑む候補予定者の動きをシリーズでお伝えします。今回は新潟市西区や燕市・加茂市などが選挙区となった新潟2区です。現職同士の与野党対決に新人が割って入る、三つ巴の構図となっています。
10月6日、燕市で開かれた決起大会で自民党の現職・細田健一衆院議員が訴えたのは…【自民党・現職 細田健一 衆院議員】「おそらく、私は来たるべき総選挙比例名簿への登載というのは見送られるものと思っている。それは、つまり私は小選挙区で勝たなければ国会には戻れないということ」政治資金パーティーをめぐり、収支報告書に不記載のあった議員の重複立候補が認められないことになり、戒告処分を受けた細田さんも小選挙区での勝利が絶対条件に…【自民党 小林鷹之 衆院議員】「細田健一さんにとって、今までで最も厳しい戦いであることは間違いない」総裁選を戦った小林鷹之衆院議員も危機感を示すなど、まさに背水の陣となった細田さん。【自民党・現職 細田健一 衆院議員】「きょう国定衆院議員も来ていただきましたし、そこは二人三脚でやっていこうという話は常にしているので、そういう意味では、連携を取ってやっていくということだろうと思っている」
逆風を組織の力ではねのけるべく奮闘する細田さんと対峙するのが、立憲民主党の現職・菊田真紀子衆院議員です。【立憲民主党・現職 菊田真紀子 衆院議員】「新しい選挙区に変わって、去年から呼んでいただいている。今年で2回目。『あ、菊田さん』と、『本人を初めて見た』とか『名前は知っている』とか声をかけてもらえるのでうれしい」現在の7期目の菊田さんは、新しい区割りとなり初めて活動する燕市でも知名度は抜群です。党の要職にも就き、さらなる認知度向上に向け、各地のイベントへ積極的に参加。マイクを握れば舌鋒鋭く細田さんの政治資金問題を追及します。【立憲民主党・現職 菊田真紀子 衆院議員】「相手の方はしっかり裏金をためて、裏金で秘書を雇用していますからどうかと思いますけど、私は、やっぱり政治には倫理観、そして道徳心・正義が必要だと思う」
自民党への怒りの声をあげるのは、立憲民主党だけではありません。【日本維新の会・新人 井上基之 氏】「政治資金問題、不記載・未記載の問題。あれだけ問題だと言われていたものが、うやむやなまま次の解散総選挙に入る。これはよろしくない。変えていかなければ」街頭でマイクを握り、こう訴えるのは日本維新の会の新人井上基之さんです。有権者:「頑張ってください」有権者:「日本の未来は、あなたにかかっています」社会福祉法人の創設理事長や大学の非常勤講師としての経験を生かし、消費税の減税や社会保険料の減免などの政策を訴え、知名度アップを目指します。【日本維新の会・新人 井上基之 氏】「どこか、いま選択肢がなかった中に、新しい選択肢ができたんだよということを皆さんに認識していただけたら」3者3様の訴えは有権者にどのように映るのか…衆院選は10月15日公示、27日に投開票される見通しです。