【石破首相】総裁選・首相就任後の主張に違いも…エネルギー政策では“原発活用” 拉致問題は歴代政権同様“最重要課題”に

10月4日の臨時国会で石破首相が所信表明を行いました。エネルギー政策や拉致問題など、新潟県内にも大きく関わる課題への言及はあったのでしょうか。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】「少なくとも原子力発電所の問題に関しては、エネルギー政策の一環として触れていただきたかったというのが非常に強い思いとしてある」首相就任後の会見で、原発を含むエネルギー政策に触れなかった石破首相。自民党総裁選への出馬表明では…【石破首相】「原発ゼロに近づけていく努力は最大限に致します」こう話し、原発への依存を減らしていく考えを示していましたが…【武藤容治 経産相】「最初にそういう発言があったということで、今は訂正されているというふうに私は承知している」柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きにも大きな影響を及ぼす国のエネルギー政策。果たして真意はどこにあるのか?4日の所信表明演説では…【石破首相】「省エネルギーを徹底し、安全を大前提とした原子力発電の利活用国内資源の探査と実用化と合わせ、我が国が高い潜在力を持つ地熱など再生可能エネルギーの最適なエネルギーミックスを実現し、日本経済をエネルギー制約から守る」エネルギーの需要の高まりが想定されるとして、原発を活用していく考えを表明しています。
一方、拉致問題をめぐっては…【石破首相】「時間的制約のある拉致問題は、ひとときも揺るがせにできない政権の最重要課題」歴代の政権と同様、最重要課題に掲げます。【横田めぐみさんの母・早紀江さん】「日朝会談、トップ同士が会って、目を見て話して分かってもらえることが一番」日本のトップが初めて北朝鮮を訪れ、日朝首脳会談が行われた2002年。「横田めぐみさん死亡」という嘘の情報が伝えられる中、涙する横田夫妻の隣で拉致議連の会長として北朝鮮に抗議していたのは、ほかならぬ石破首相でした。【石破茂さん(2002年)】「これが事実であるとすれば、許しがたい蛮行である。国家テロ以外の何でものない。私ども、重大な決意を持って、これに国民とともに臨まなければいけない」それから20年あまり…【横田めぐみさんの母・早紀江さん】「知らないです、あまりお話したこともないし、テレビで見ているくらいで全然分からない」拉致被害者家族との関わりは希薄になっていたようです。さらに、北朝鮮をめぐっては韓国の尹大統領が10月1日の国軍の日に「北朝鮮が核使用を企てるなら韓米同盟の対応に直面する」などと演説。これに対し、金正恩総書記が「主権を侵害する武力使用を試みるなら、核兵器を含む全ての攻撃力を使用する」と威嚇するなど、緊張感が増す状況となっています。【林芳正 官房長官】「北朝鮮による核ミサイル開発は、我が国および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」核・ミサイルの問題など北朝鮮との間には解決すべき課題も多くあり、拉致問題を解決するためには首相の手腕が試されることに…【石破首相】「全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するとともに、北朝鮮との諸問題を解決するため、私自身の強い決意のもとで総力を挙げて取り組んでいく」自民党総裁選での主張と首相就任後の主張に多くの違いがあると指摘される石破首相が口にしてきた「勇気と真心を持って真実を語る」という言葉。4日の所信表明が「真実」になるのかは、今後の行動を注視していく必要があります。

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