沖縄県石垣市新川のかりゆし病院敷地内でシマグワ(桑の実)の赤く熟した実が鈴なりになっている。
クワ科の常緑亜高木で、山裾や民家の庭に自生する。白い花は目立たないが、初夏から9月にかけて2~3センチの細長い実を付ける。赤く熟した実は完熟すると、濃い紫色になり、甘くて、おいしい。ジャムや果実酒が作れる。
食料に乏しい戦中戦後の世代は子どもの頃、桑の木に登り、熟した実を採って食べた懐かしい思い出がある。
宮良長包作曲の「桑の実」では、その情景を「桑の実 うれた みんなしておいで」と歌う。若葉も食用になり、ヤギ汁には欠かせない。カイコの餌として養蚕にも利用された。八重山方言では木をクアキ、コンギ、実をナネーズなどと呼んでいる。(南風原英和通信員)完熟すると甘くておいしい! 赤く熟した実、鈴なり 沖縄・石垣…の画像はこちら >>