エアコンから『ピシッ』という異音 企業が解説する原因に「納得した」

室温管理に欠かせないエアコンは、寒暖差の大きい日本での生活で欠かせない電化製品です。
エアコンを使っている時、突然『室内機』から聞き慣れない音が聞こえたことはありませんか。
『ノクリア』シリーズのエアコンを発売する『富士通ゼネラル』の公式ウェブサイトでは、運転中に聞こえる音の原因について解説しています。
運転中や運転を停止した後水が流れるような音がした時は、次のような理由が考えられます。
エアコン内部の液(冷媒)が流れる音です。
富士通ゼネラル ーより引用
『冷媒』とは、エアコン内部を回るガスのことです。
冷媒は空気の中にある熱を運ぶ働きがあり、冷房時は部屋の熱を外に逃がし、暖房時には外の熱を部屋に移動させて温度を調整します。
冷媒は、冷房時には液体から気体へ、暖房時には気体から液体へと変化しながら流れます。
そのため、水が流れるような音がする時は冷媒が流れているのかもしれません。
エアコンのスイッチを入れた直後に2~3分運転音が大きくなる時に考えられるのは、以下のような理由です。
エアコン内部の液(冷媒)が流れる音です。
富士通ゼネラル ーより引用
運転開始後、冷媒の循環が安定するまでは時間がかかります。その時に聞こえる冷媒の流れる音が「エアコンの運転音が大きくなった」と勘違いする原因のようです。
「ピシッ」「パキッ」といったような『プラスチックが割れたような音』が聞こえる時は、次のような理由が考えられるでしょう。
温度変化により樹脂部品などがわずかに伸縮するときの音です。
富士通ゼネラル ーより引用
エアコンをつけた直後や停止した直後は温度変化が大きく、エアコン内部の樹脂部品が伸び縮みするので、このような音が聞こえる場合があります。
室温が安定すると樹脂部品の伸び縮みは落ち着き、音が止まるため、しばらく待つとよいでしょう。
『暖房』『除湿』『乾燥』運転中に「ブシュ―」という音がする時は、このような理由が考えられます。
※ 自動霜取り運転が働いた時にする音です。
富士通ゼネラル ーより引用
『霜取り運転』は、室外機室外機の熱交換器を暖めて霜を溶かし、暖房能力の低下を防ぐ機能です。
霜取り運転が働くと「ブシュ―」「シャー」「ポコポコ」という音がすることがあります。
「ポコポコ」「ポンポン」といった空気が水の中を移動しているような音がする時は、次の理由が考えられます。
高層住宅、高気密住宅などで強い風を受けた時や、換気扇(レンジフードなど)を使用した時に、ドレンホース内を空気が室内側に流れ、異音(ポコポコ音など)が発生する場合があります。
吸気口(窓)を開けると改善されることがあります。
富士通ゼネラル ーより引用
『ドレンホース』は、エアコン内部の結露によって生じた水を排水するためのホースです。
ドレンホースに外からの空気が入り込むと「ポコポコ」といった音がすることがあります。
部屋と外に気圧差がある時に鳴ることが多いので、窓やドアを開けて換気し、気圧差をなくしてみましょう。
エアコンの室内ユニットから異音がする場合は、聞こえるタイミングや音の種類によって理由が異なります。
故障を疑い修理依頼をする前に、どのような音なのかを観察して原因を見定めてみましょう。
[文・構成/grape編集部]

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