柏崎刈羽原発“再稼働”へ…経産相 電話で新潟県知事などに同意要請 複合災害時の対応など課題も…

東京電力・柏崎刈羽原子力発電所について、齋藤健経済産業大臣が3月18日、新潟・花角知事などに電話で再稼働への理解を求めました。21日に資源エネルギー庁の長官が来県し、直接知事に説明する予定です。

19日に行われた閣議後の会見…

【齋藤健 経済産業相】
「原子力規制委員会により、新規制基準に適合すると認められた場合には、地元の理解を得ながら再稼働を進めていく。こういう政府の方針を改めてお伝えをして…」

こう話し、花角知事と柏崎市の櫻井市長・刈羽村の品田村長に電話で再稼働への理解を求めたことを明らかにしました。

柏崎刈羽原発をめぐっては去年12月、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を解除。

3月、東京電力から信頼回復に向けた取り組み方針の説明を受けた齋藤大臣は再稼働に向けた国の方針を県などに伝える考えを示していました。

一方で、能登半島地震で原子力災害を含めた複合災害への対応などが課題に挙がりましたが…

【齋藤健 経済産業相】
「しっかりとした緊急時対応がない中で、原子力発電所の再稼働が実態として進むということはないと考えている」

再稼働の時期については明言を避けた齋藤大臣。電話で理解を求められた花角知事は…

【花角知事】
「話は承りましたと。もともと政府の方針はずっと一貫しているので。屋内退避の問題、安全な避難の課題だとか、あるいは県の技術委員会で安全対策の確認をやっているので、そうした進み具合を見てということになると思う」

また、柏崎市の櫻井市長は大臣の電話に対し、「さらなる安全性の向上、安心感の醸成を行いながら、国として強い意思を持って再稼働施策を進めていただきたい」と応じたということです。

経産省の資源エネルギー庁長官などは21日に来県し、花角知事に直接、国の方針を説明する予定です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする