子どもの夏休み…保護者を悩ます“昼食”「ふだん給食に助けられているんだなと」 困窮世帯も増加する中“子ども食堂”が助けに

子どもたちにとっては楽しい夏休み!ですが、保護者にとってはこの時期ならではの悩みもあるようです。多くの家族連れでにぎわう新潟駅で話を聞きました。
【街の人】「(Q.子どもの夏休み中、大変なことは?)やっぱり朝・昼・晩とご飯を準備すること。給食に普段助けられているんだなと毎年感じる」【街の人】「毎日何食べさせようかなと悩みながら」保護者から多く聞かれたのが、給食が出ない期間の“昼食”に関する悩みです。【街の人】「昼に食べられるように、朝作っている」【街の人】「(Q. 働いて、毎日ご飯となると?)大変。栄養面とか色々考えるとすごく難しい」【街の人】「好みがあるので、好きなものばっかりになりがち。入れるものがいつも同じになりがち」栄養やメニューなど試行錯誤を重ねる保護者。一方、子どもたちからはこんな意見も…【子ども】「できれば家で食べるほうがいい。慣れている環境で食べられるほうがいいから」【子ども】「学校の給食だと苦手なメニューもあるけど、毎日好きなものが食べられてうれしい」
夏休みに入り、大きな変化を実感しているのは、8月8日、JA新潟かがやきから約1トンのコシヒカリを寄贈された県フードバンク連絡協議会です。【県フードバンク連絡協議会 小林淳 事務局長】「夏休みに入り、子どもが(毎日)3食家で食べる。また、この暑さで水・光熱費、電気代とかも非常に使う。暑さも含めて、心身共にバランスを崩して非常につらくなるという家庭が少なくない」県内では今年4月の時点で8500世帯以上がフードバンクを利用していましたが、夏休みに入り、直近の1週間でさらに300世帯以上が利用を始めたといいます。その一方で、物価高の影響を受け、企業や個人からの食料品などの寄付は例年の10分の1ほどに…【県フードバンク連絡協議会 小林淳 事務局長】「ぜひ、力を合わせて、特に厳しい環境にある子どもたちに社会のエールを届けていきたい」
そこで夏休み期間の子どもの食事の助けとなるのが…【長谷川珠子アナウンサー】「子どもたちに無料で食事を提供する子ども食堂です。こちらでは午後4時のオープンを前に厨房で約50人前の親子丼などのメニューが作られています」新潟市東区の子ども食堂では、中学3年までは無料、高校生は300円で、水曜日を除き食事を提供しています。【地球の子供食堂と宿題Cafe 山田芽衣 店長】「できるだけ野菜を食べてもらえるよう、ピーマンを細かくしたり工夫している」この日は親子丼に肉団子、キュウリの浅漬けなどが提供され、オープンと同時に小中学生などが訪れていました。夏休み期間は祖母が昼食や夕食を作っているという中学生は…【中学生】「(祖母は)体力的にも大変なのではないかなと思っている。ここは友達とか色んな年齢の子がいて安心する」毎日の献立に悩む親にとっても大切な場所となっていました。【母親】「家で作るとなると、2個・3個(の品数)となる。どうしても時間がかかったりするので、こうやってすぐ食べられる場所があるのはすごく助かる」夏休み直前から登録者数が130人ほど増えたというこちらの子ども食堂。【地球の子供食堂と宿題Cafe 山田芽衣 店長】「夏休みに入って、土日とか多いときは80人を超えるときもある」地域の農家からの寄付などで食材はまかなっていますが、子どもたちの食・成長を支えるためにも支え合いの気持ちが重要となっています。

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