昭和の僕らはバカでした 第1回 【みんなやってた!?】カセットの接触不良を直す荒技「カセットフーフー」

ワニブックスはこのほど、『昭和の僕らはバカでした – “小学46年生”に突き刺さる! 「超ノスタルジックエッセイ」』(990円/仲曽良ハミ著)を発売した。

本書は、昭和52年生まれの著者が少年時代の思い出を漫画にした超自伝的エッセイ。ファミコン、ミニ四駆、ビックリマンなど、笑いと感動の全60話を収録した1冊になっている。

著者は、「アニメ化してほしいマンガランキング2024」1位を獲得した『しなのんちのいくる』作者の漫画家・仲曽良ハミ氏。日常生活のささいな出来事や、ユーモアに富んだ視点が共感を呼び、多くの読者から支持を得ているという。

今回は同書の中から、ファミコンソフトで遊ぶ前にあなたもきっと実践したであろう一場面を抜粋。ぜひ”子どもだったあの頃”に、思いを馳せてはいかがだろうか。
○カセットフーフー

僕の住んでいた地域ではファミコンソフトのことを「カセット」と呼んでいました。このカセットをファミコン本体にブッ刺して起動させるのです。が、接触不良なのかうまく画面が映らない時がありました。

その状態を「バグる」 (PC用語の「バグ」がもとネタ?) と呼んでいたのです。当時は「このカセットはよくバグる」などと言いながら、ガシャガシャと乱暴にカセットを抜き差ししてセッティングしていたのですから、家庭用ゲーム機の進化に歴史を感じます。

そしてこの「バグ」を直す荒技として全国に広まったのが、みなさんもご存知「カセットフーフー」です。カセットの基板部分に勢いよく息を吹きかけて埃(ほこり)を払い、そのまま流れるような動きでファミコン本体にブッ刺す! これに本当に効果があったかはわかりません……。

けど大事なことだからもう一度言います。この方法が”全国に広まった”のです!

ネットもスマホもない時代に子どもから子どもに伝わり、最終的には誰もがファミコンで遊ぶ前に必ずやってしまうテイになっていた。全国の子どもたちのあいだで無意識のルーティンにまで定着した謎の儀式、正式な名前は知りません(あるのか?)。
○書籍『昭和の僕らはバカでした – “小学46年生”に突き刺さる! 「超ノスタルジックエッセイ」』(990円/ワニブックス刊)

同書ではほかにも、”子どもだった「あの頃」が楽しすぎて忘れることができない大人のあなた”へ向けたエピソードを数多く紹介している。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

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