「離婚して娘と会えなくなった苦しみから解放されたかった…」大麻取締法違反の罪に問われた元中学教諭の初公判 検察は懲役6カ月を求刑

大麻取締法違反の罪に問われた長崎市の38歳の元中学教諭の初公判が長崎地裁で開かれました。検察は懲役6か月を求刑しました。

起訴状などによりますと精道三川台中学校の元英語教諭瀬戸口元被告(38)は、2月27日(火)、長崎市下西山町の自宅で、砕いた乾燥大麻0.299グラムを所持した罪に問われています。

瀬戸口被告は今年2月、大麻取締法違反の容疑で現行犯逮捕され、3月に学校から懲戒免職処分を受けました。初公判で瀬戸口被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察は冒頭陳述で瀬戸口被告は高校時代、アメリカに留学した際、初めて大麻を使用し、精道三川台中学校に務めていた2022年の夏以降、6回から7回にわたり知人から大麻を購入して週に3~4回使用していたと指摘しました。

被告人質問で瀬戸口被告は、大麻使用のきっかけについて、「約3年半前に離婚し、娘と会えなくなったことや、仕事で大きなミスを犯し、苦しみから解放されたかった」「犯罪とは分かっていたが、大麻を使用することに関してハードルが低くなっていた」と述べました。また教えていた生徒たちに向けて「本当は目を見て謝罪したい」「更生して将来会うことがあったら謝罪したい」と涙ながらに話しました。

論告で検察は、瀬戸口被告が現在も大麻を購入した知人の名前を明かしておらず、再犯の可能性があるとして懲役6カ月を求刑し、自宅から押収した大麻の没収を求めました。

弁護側は、瀬戸口被告は今後、更生に向けて親や兄のサポートを受けることができ、「二度と薬物を使用しない」と誓っているとして、執行猶予付きの判決を求め、裁判は結審しました。

判決は6月14日(金)に言い渡されます。

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