「入念な藤井対策をしてきたが通用しなかった」 杉本昌隆八段が見た“同学年対決” 藤井聡太八冠が伊藤匠七段を下し「棋王」初防衛

向かうところ敵なしの将棋の藤井聡太八冠。17日、棋王戦五番勝負第4局で挑戦者の伊藤匠七段を下し「棋王」を初防衛しました。これでタイトル戦の連覇記録は「21」に。
しばらくはこの時代が続くのではないかと思われますが、今回は第1局こそ持将棋・引き分けで、藤井八冠はその後3連勝で棋王のタイトルを防衛しました。
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その理由を師匠の杉本昌隆八段に聞きました。杉本師匠は「伊藤匠七段は入念な藤井対策をしてきたが、通用しなかった」と話していました。
特に、17日の対局では、藤井八冠の将棋というのは定跡を外した将棋。つまりこれまでの定跡にはない前例のない将棋で、伊藤七段も対策のしようがなかったのではないかと杉本師匠は推測していました。
CBC
平たく言えば “授業で習っていないことがテストで出されてしまった” 感じです。
そんな藤井八冠は、今年度もいろんな記録を打ち立ててきました。まずは、史上初の八冠です。そして、タイトル戦も21連覇(最多)。さらに、今年度の勝率ランキングは1位で、8割5分を超えています。これは、歴代2位なんです。では、歴代1位は誰なのか…
CBC
勝率ランキングの歴代1位は、中原誠十六世名人です。ただ中原十六世名人は、五段時代の勝率なので、八冠を獲得して、タイトル戦の対局者と数多く戦っている藤井八冠の方が“勝ちにくい環境”だったのではないかと思われます。今年度、有終の美を飾った藤井八冠。新年度はどんな記録を打ち立ててくれるのでしょうか。

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