【井上咲楽の本音】 さまざまな問題が発覚→自民党の信頼度は低下

まだまだ寒い日が続きますね。まずは群馬・前橋市長選から振り返っていきたいと思います。群馬は保守王国と呼ばれ、中曽根康弘元首相らを輩出しています。しかし、今回当選したのは、自民党と公明党が推薦した現職・山本龍氏ではなく、立憲民主党や共産党などの議員から支援を受けた、新人の小川晶氏でした。
前橋市では初の女性市長となった小川氏は弁護士で、群馬県議を4期務めてきました。神戸連続児童殺傷事件の犯人が自分と同い年の中学生だったことを機に弁護士を目指したそうです。
山本氏に1万4000票以上の差をつけての勝利は、自民党安倍派のパーティー収入不記載事件を受け、与党に厳しい目が向けられたことも大きく影響しているでしょう。取材の機会があれば「保守王国で圧倒的に不利とされる状況の中で、どんな選挙戦を展開したのか」と聞いてみたいです。
安倍派の一件は落ち着く気配は見られません。政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された衆院議員の池田佳隆被告に関しては、事務所のパソコンがドライバーのようなもので破壊されたというニュースを見て、驚きました! 池田被告が秘書に指示したことが明らかになり、国民の怒りは強まりました。この問題については、さまざまな問題が発覚しており、自民党の信頼度はさらに低下してしまうでしょう。
加えて、再び自民党議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が浮上しています。教団から選挙支援を受けていたことを指摘された盛山正仁文科相は当初、「記憶はない」としていましたが、一転して「薄々思い出してきた」と主張を変化させています。岸田文雄首相は更迭を否定していますが、世論の反応も見て、更迭も視野に入れているのではないでしょうか。国会も続くので、動向をこまめにチェックしていきたいです。(タレント)

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