新潟県長岡市の中島浄水化学が新潟地裁長岡支部から破産開始決定を受けていたことがわかりました。
民間の信用調査会社・東京商工リサーチ新潟支店によりますと、中島浄水化学は1966年2月に創業し、小中学校のプール等のろ過・浄化装置取付工事を行っていたほか、浄水用化学薬品や灯油なども販売し、ピーク時の売上高は2001年12月期に1億1477万円を計上しました。
しかし、同業他社の参入や物件減少により装置取付工事・薬品販売ともに苦戦を強いられ、2019年12月期の売上高は2300万円にまで落ち込み、売り上げ低迷で赤字を散発。その後、取締役の主導でフランチャイズによる高級食パン販売事業に参入。
2020年3月に福岡県内、11月には滋賀県内に出店し、2021年12月期の売上高は9121万円に回復していました。しかし、2020年12月期は黒字を確保したものの、2021年12月期は経費負担が重く、当期純損失1031万円を計上し、債務超過が拡大。
また、従業員の給与未払いが発生するなど経営は悪化していました。代表が関与しないパン小売り事業の不振で資金繰りが行き詰まり、事業継続を断念したということです。
負債額は5484万円に上っていました。