大多喜高生、週明けも代行バス通学 「原因解決し、早く復旧して」 いすみ鉄道脱線 社長、バスに乗り込み直接謝罪

4日に脱線事故が起きたいすみ鉄道は土日明けの7日も全線運休が続き、通学利用していた県立大多喜高校(大多喜町)の生徒たちは、同鉄道が用意した代行バスで登校した。いつもは部活動の朝練習のため、この日の代行バスよりも早い午前6時台の列車で通学している2年生の男子生徒(17)=勝浦市=は「原因を解決し、早く復旧してほしい」と訴えた。
大多喜町方面への下りの代行バスの乗り場となった大原駅(いすみ市)近くのコンビニ店駐車場には、午前7時45分発のバス3台が始発として待機。このうち2台のバスは、大多喜高に近い大多喜駅直通で、同高校の生徒が次々と乗り込んだ。
出発前、いすみ鉄道の古竹孝一社長がバス車内に入って生徒らに謝罪。「事故で怖い思いをさせて申し訳ありません。安全の担保が付くまではご不便をおかけし、おわび申し上げます」と頭を下げた。
同鉄道は大原や大多喜、上総中野の駅から順次、バスで代替輸送している。
脱線が確認されたのは4日午前8時10分ごろに、いすみ市苅谷付近を走行中だった普通列車(2両編成)。同高校生徒ら104人が乗っていた。線路から車輪が進行方向の左側に外れていた。けが人はなかった。

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