そごう跡地取得「大詰め」 柏市長 大枠合意、解体24年度にも

柏駅東口のシンボルとして親しまれた旧そごう柏店本館(柏市)が空きビルのままとなっている問題で、同市の太田和美市長は9日、千葉日報社などの取材に答え、地権者の三井不動産から市が跡地を取得する交渉が「大詰めの段階にある」との認識を示した。太田市長や市幹部によると、空きビル解体に関する調整が残るが、土地取得費などの大枠では合意しているという。
約5220平方メートルの本館跡地を巡っては、太田市長が昨年6月に市議会で「取得に向け交渉に着手する」と明言。2021年11月に土地建物の全所有権を取得して唯一の地権者となっている三井不動産との交渉が続いてきた。
市によると、解体の費用負担などについて両者で最終的な交渉が進行中。早ければ2月開会予定の市議会定例会に、土地取得費などを盛り込んだ予算案を提案したい考えだ。
太田市長は9日、24年度中にも解体工事を開始し、解体後の土地を「種地」とした上で、老朽化が進む周辺の二つの商業ビルの地権者にも呼びかけて連鎖的な建て替えを実施する構想を説明した。

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