いすみ鉄道脱線事故 運転再開めど立たず、6日も代替輸送

いすみ市で起きたいすみ鉄道の脱線事故で5日、国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官が脱線現場で原因調査を行った。同鉄道は始発から全線で運転を見合わせ、バスによる代替輸送を実施。6日も始発から全面運休する。運転再開のめどは立っていない。
調査は4日から始まっており、5日は午前から調査官がいすみ市苅谷付近の脱線現場でレールや車両の状況を調べた。6日も調査を行う予定という。
同鉄道は5日、バスによる代替輸送を実施。大多喜駅と大原駅を往復する3本と、大多喜駅と上総中野駅を往復する2本を運行した。6日も運行予定で、7日から10日までのダイヤは同鉄道がホームページで公開している。
事故は4日午前8時10分ごろ発生。走行中の普通列車(2両編成)が脱線した。1両目後部の車輪と2両目全体の車輪が線路から進行方向の左側に外れていたという。通学時間帯で県立大多喜高校の生徒ら104人が乗っていたが、運転士1人を含め、けが人はなかった。
いすみ鉄道は大原駅(いすみ市)と上総中野駅(大多喜町)間の26・8キロを運行し、自治体も出資する第三セクターのローカル線。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする