「燕市の野菜をもっと知ってほしい」と地元の高校生が野菜をふんだんに使った冷やし中華を考案しました。ラーメン店などと連携を取り、ついに販売へ!その評判はどうだったでしょうか。
9月16日、新潟県燕市国上にある道の駅で、吉田高校の3年生がある“冷やし中華”をPRしていました。それは…【杉山萌奈アナウンサー】「トマトにキュウリなど、のっている具材、そして器や箸もすべて燕産にこだわった特別な冷やし中華です」大きく切った燕産トマトと皮むき器で細長く切った“もとまちキュウリ”がたっぷりとのった華やかな見た目の冷やし中華。「燕産の野菜の認知度をもっと広めたい」という思いから吉田高校3年生のメンバーが企画しました。【吉田高校3年 森山繁斗さん】「燕市といえば、背脂ラーメン・洋食器のイメージが強いと思うが、そこには知られていない野菜の魅力“もとまちきゅうり”や“トマト”という野菜がある。でも、2つに顔負けしているというか」そこで、燕市の人気ラーメン店に野菜を生かした冷やし中華の開発を依頼。【吉田高校3年 竹野元基さん】「色々な企業の方にも協力してもらったので成功させたい」
8月に行われた初めての試食会では…【吉田高校3年 森山繁斗さん】「緊張する。偉い人というか、社長さんなので」【酒麺亭潤 松本潤一 代表】「いっぱい試作して、あなたたちの思っている通りか分からないけど、ラーメンが出来上がりました。1カ月くらい頭から離れなかった」この日初めて、自分たちがアイデアを出し、開発を依頼した冷やし中華を目にして、味を確かめた生徒たち。【吉田高校3年 鈴木周平さん】「キュウリが舞っていて、とても、すごくいい!(箸が)止まらない」【吉田高校3年 森山繁斗さん】「すごい、インパクトがすごい。とてもおいしい。『この食材を使ってほしい、味はトマトベース』のようなアバウトな指示をしてしまったが、形にしてくださってとてもありがたい」スープまで飲み干した生徒たちですが、松本代表に納得いくまで意見をぶつけます。【吉田高校3年 鈴木周平さん】「直してほしいところではないけど、キュウリがボワッとなっているのがきれいすぎて、とても食べにくかった。崩したくなくて」【酒麺亭潤 松本潤一 代表】「表面積を出してあげることで香りが(出る)。香り、分からなかった?」【吉田高校3年 森山繁斗さん】「(キュウリが)薄いのに、とても味がする」【酒麺亭潤 松本潤一 代表】「何かある?」【吉田高校3年 齋藤駿さん】「ひき肉がもっと多いほうが…。トマトのスープと合っていたので、多いほうがおいしいかなと」【酒麺亭潤 松本潤一 代表】「トマトは肉と合うからね。分かりました。もうちょっと多めにします」打ち合わせの末、冷やし中華はほぼ完成!【酒麺亭潤 松本潤一 代表】「うれしい。ちょっとホッとした。可能性は無限だから、もっと大きく羽ばたいてほしいと、ラーメンの中で表現したつもり」しかし、生徒が課題だと感じていたのは…【吉田高校3年 鈴木周平さん】「宣伝がやっぱり課題。ラーメン自体は完璧なので、宣伝は自分たちで頑張ろうと思う」
どう宣伝すれば多くの人に食べてもらえるのか…そこで生徒は若者の主体的な活動を応援する燕市の事業の助成金を活用し、ポスターやのぼりを制作することに。燕市や協力してもらった企業のSNSでも告知してもらうことで、販売当日は開店前から券売機の前に長い列ができていました。【お客(新潟市から)】「(Q. どうして冷やし中華を?)インターネットを見て。限定だというので、ぜひ食べなきゃと思って。おいしい」【お客(三条市から)】「トマトが効いている。(Q.燕市にこういったキュウリやトマトがあると知っていた?)意外と分からなかった」【杉山萌奈アナウンサー】「トマトの酸味、キュウリの甘み、そして、みずみずしさがダイレクトに感じられます」生徒が調理にも挑戦し、あっという間に目標だった50食が完売!【吉田高校3年 森山繁斗さん】「うれしい。自分たちが考えたものがここまで好評とは考えつかなかった。想像以上」生徒たちは地元への愛情を深めるとともに、この経験を将来にも生かしていきます。【吉田高校3年 森山繁斗さん】「自分たちも、地元の人も知らない魅力がいっぱい詰まった市だと思った」【吉田高校3年 鈴木周平さん】「自分がこれ(ポスター)を作ったが、(将来は)IT系のほうを考えている。今回の経験を生かしてデザイン制作をする仕事をしてみたい」吉田高校特製冷やし中華は9月21日(土)・22日(日)・23日(月・振休) の3連休も「道の駅SORAIRO国上」で、250食限定で販売されます。