スノーシーズンを中心に外国人観光客から人気となっている新潟県の上越・妙高エリア。2月27日はこのエリアでさらなるインバウンドの誘客を図ろうとワークショップが開かれました。
妙高高原駅に降り立つ多くの外国人観光客。【オーストラリア人観光客】「いつもは白馬に行くが、もっと小さくて混雑していないスキー場に行きたくて」【オーストラリア人観光客】「新潟は本当に美しい場所だから好き。もう少しここで時間を過ごしたいし、雪が積もっていないときの様子も見てみたい」今年1月に日本を訪れた外国人観光客がひと月としては過去最多の378万人となる中、このスノーシーズンを中心に外国人に人気となっているのが多くのスキー場を有する上越・妙高エリアです。
この地域で、さらに外国人観光客を取り込むために…【MAROHA西野谷 蔡紋如さん】「購入した当初、10年以上空き家だったので、すごくボロボロで地元の人からはやめたほうがいいと」台湾出身の蔡紋如さんが運営する築120年ほどの古民家をリノベーションした民泊施設では27日、県が主催して集客準備のためのワークショップが開かれました。参加したのは、飲食店の経営者などインバウンド需要の取り込みを狙う事業者。【北信越地域資源研究所 野添幸太 取締役】「外から見て分かるという看板もあれば、こういうメニューも多言語化する。パンフレットも多言語化する」訪れる観光客の国籍も多様化する中、まずは専門家から「多言語に対応する必要があることなど」外国人への情報の発信方法についてレクチャーを受けました。【飲食店経営 60代男性】「英語だけあればいいのかなと思っていたら、(最近店を訪れるのは)ほぼアジアの方。ちょっと考え方を変えなきゃいけないと、ショッキングだった」
さらにワークショップでは…【高濱優生乃アナウンサー】「上越地方の郷土料理・笹寿司を参加者たちが実際に作って体験しています」妙高市の地域住民から山菜などの具材を使う郷土料理を教えてもらう体験も。【参加者】「自分で作って食べるというのがインバウンドの方にも受けそうだし、上越の郷土料理というのもあるので、コンテンツとして押していきたいと思った。初めての体験になると思うし、地元で採れた食材がこういう形になっているのが魅力的だと思う」こうした“体験”が外国人観光客の誘客には重要になると、民泊施設のオーナー・蔡さんも話します。【MAROHA西野谷 蔡紋如さん】「宿泊、プラス体験を組み込む感じ。例えば着物の撮影体験とか、どんどん体験コンテンツを増やしていって、上越・妙高エリアで滞在日数を増やしていきたい」いかに上越・妙高エリアを訪れるリピーターを増やしていけるか、官民一体となった取り組みが続きます。【新潟軒上越・糸魚川地域振興局 玉井宣雄 地域振興監】「3市の色んな市内を巡って、魅力を感じてリピーターになってほしい」