千葉県市原市のホテルで、女性従業員が殺害され、手首を縛られた状態で見つかった事件で、千葉県警市原署捜査本部は3日、現場検証の結果、現金の被害が判明したと明らかにした。数万円とみられる。強盗殺人事件として捜査している。
捜査関係者によると、ホテルの防犯カメラには、カメラにタオルを巻く様子が写っており、捜査本部は、事件通報時の1日朝、警察官が現場に駆け付けた際、タオルが防犯カメラに巻かれたままの状態だったことも明らかにした。犯行を隠す目的だった可能性がある。
捜査本部によると、殺害された女性従業員(56)は、ひものようなもので首を絞められ、首や腹に複数の刺し傷や刺し切られた傷があった。2日の司法解剖の結果、死因は窒息や出血性ショック、もしくはその両方の結果による可能性が高いという。凶器とみられる刃物はホテル内から見つかっている。
現場は小湊鉄道の馬立駅から約2キロのところにある同市中高根のホテル。女性従業員は10月31日夜から1人で夜勤に入っていて、1日朝、事務所で倒れているところを出勤した店長が見つけた。客室の自動精算機も破損していたことから、県警は、何者かが金品を奪う目的で、激しい暴行を加え、逃走したとみて、捜査を進めている。