10月29日、情報番組『ひるおび』(TBS系)に国民民主党の玉木雄一郎代表(55)が生出演。番組内で登場した自身の“風刺画”に対しての発言が波紋を呼んでいる。
この日の『ひるおび』では第50回衆議院議員総選挙(27日投開票)で7議席から28議席と、大きく飛躍した国民民主党について特集。玉木代表の経歴から始まり、議席数を増やした要因や党の主な政策などが紹介された。
玉木代表は選挙結果について、「正直予想を超える議席をいただいたと思っています。ですから浮かれることなく気を引き締めて、いただいた期待、民意に応えていくという、より重い責任を今感じています」と語り、公約として掲げた「令和の所得倍増計画」についても改めて説明。「若い人が頑張って働いたら報われる、ちゃんと手取りが増えるんだという実感を取り戻す」と抱負を語った。
番組中盤には、政局のキャスティングボードを握ると見られる国民民主党がどの党と組むかという話題に。自公合わせても過半数に達しなかった自民党と、野党第一党の立憲民主党の双方から“ラブコール”を送られている状況が紹介されると、MCの恵俊彰(59)があるパネルを取り出し、こう述べた。
「今、玉木さんは両方から引っ張られている状態なんですよ。モテ期であると」
パネルには自民党総裁の石破茂首相(67)と立憲民主党の野田佳彦代表(67)が左右から玉木代表の腕を引っ張って取り合う風刺画が描かれており、上部に政治ジャーナリスト・田﨑史郎氏(74)の《玉木代表 モテモテでは?》とのコメントが掲載されていた。
すると、この風刺画を見た玉木代表は「嫌ですね、この男同士が引っ張ってるって気持ち悪い画ですね」と苦笑いしながら答え、スタジオは笑いに包まれた。しかし、ネット上ではこの発言が《時代錯誤だ》と批判される事態に。Xでは同性愛者に対する差別だと指摘する声が多くあがっている。
《ひるおび、玉木さんの「男同士気持ち悪い」発言、今の時代はダメですよ!ではなくて、昔からダメだし昔からそれで傷付いている人いた。今の時代になってやっと、それはダメだという声が可視化されて共感する人も増えた、というだけだと思う。だから玉木さん気付いてお願い》
《男同士がひっぱりあっている絵を見て“気持ち悪い“ という印象の玉木 その感覚が気持ち悪い》
《ひるおび(呆)で、石破と野田が玉木の腕を引っ張って奪い合う、みたいな政局イラストが紹介されて、玉木が「男同士で気持ち悪い」とか言ったらしいんだよ。「恋愛に例えるのは気持ち悪い」なら、まだ分かるけど「男同士」が何故気持ち悪いのか。性別関係ないだろと》
《玉木氏「男同士引っ張り合う、気持ち悪いですねw」 どう感じるかは「個人の自由」 政党の代表が全国ネットのTVで言えば、批判される事は分かるはず 大躍進して気が少し緩んでしまった失言?》
現時点では連立政権入りを否定しつつも、番組内で「今現在、与党は自公ということなんで、何か政策を実現しようと思ったら当然与党とは話をしなければいけないんですけど、どこと組もうというよりも、政策を訴えて議席を増やさせていただいたんで、とにかく政策実現にこだわりたいですね」と政策協議については前向きな姿勢を見せたうえで、「ポストはいりません」と強調した玉木代表。
今もっとも今後の動向が注目される政局のキーマンだけに、思わぬ“失言”には十分に気を付けたほうがよさそうだ。