中越地震発生から20年が経つ中、新潟県小千谷市の小学校では、災害時の備えの大切さや食事の状況を児童に学んでもらおうと、備蓄食料などを使った給食が提供されました。
【記者リポート】
「千田小学校お昼の時間になりました。児童たちが食べる給食、きょうはいつもと少し違うようです」
【児童】
「20年前の10月23日は、中越地震が起きた日です」
中越地震から20年の10月23日、子どもたちに災害への備えの大切さなどを学んでもらうため、小千谷市の全小中学校で提供されたのが防災給食です。
ごはんはパックのものが使われていますが、カレーやサラダは普通の給食のように見えます。
【千田小学校 給食調理員 石曽根泰司さん】
「きょうの給食は災害時を想定し、備蓄していた食材で給食を作る」
普段とは違う給食に興味津々な児童たち。しかしその味は…
【児童】
「味は普段と変わらずおいしい」
児童は中越地震を経験していませんが、防災給食を食べることで災害への備えの大切さを学んだようです
【児童】
「パックごはんやペットボトルなど、家電がなくても食べられるごはんを準備して、震災に備えたい」
【児童】
「家族全員を守りたいので、避難場所を確認したりや備えをしていきたい」
【児童と一緒に給食を食べた小千谷市 宮崎悦男 市長】
「(児童は)中越地震を経験していないが、防災食を通じて、防災意識向上や災害への備えを持ってもらいたい」