石破首相が横田早紀江さんと面会 “22年前の日朝首脳会談”振り返る「片時たりとも忘れたことはない」 首脳会談の早期実現求めた被害者家族「強い意志は感じた」

北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんなど拉致被害者家族が10月17日、石破首相と面会しました。「拉致問題は私の政治の原点の一つ」と話す石破首相に対し、家族からは早期に日朝首脳会談を実現するよう求める声があがりました。
韓国とつながる道路と鉄道の一部を爆破するなど、緊迫感の増す北朝鮮情勢。こうした中、横田めぐみさんの母・早紀江さんなど拉致被害者家族が就任後初めて石破首相と面会しました。【石破首相】「早紀江さんが『めぐみは生きている』と強くおっしゃった場面というのは、私は片時たりとも忘れたことはございません。あのときの早紀江さんの叫びが、私の拉致問題に対する思いの一番強い原点」石破首相がこう振り返るのは、2002年の日朝首脳会談でめぐみさんの死亡という情報が伝えられたときのこと。【横田早紀江さん(2002年)】「絶対に、この何もない、いつ死んだかどうかさえ分からないような、そんなことを信じることはできません。まだ生きていることを信じ続けて戦ってまいります」このとき、拉致議連の初代会長として会見に同席していたのが石破首相でした。【石破茂 氏(2002年)】「これが事実であるとすれば、許しがたい蛮行である。国家テロ以外の何ものでもない。私ども、重大な決意を持って、これに国民とともに臨まなければいけない」
このときから20年あまり…【石破首相】「同胞が他国によって拉致をされているというのは、これは国家主権の侵害以外の何ものでもない」拉致被害者家族会の発足以来13人目となる首相に願うのは、連絡事務所の開設ではなく、日朝のトップ同士による会談です。【横田早紀江さん】「難しい交渉だと思うが、どうか心を少しでも開いていただけるよう、どうぞご理解いただいて、日朝会談を早めていただきたいと願っている」初めての会談を終え、家族会の横田拓也代表は石破首相の決意を感じたと話します。【拉致被害者家族会 横田拓也 代表】「国家主権の侵害であるということを、私が記憶しているかぎり、我々との面会でそれぞれの時代の首相がそこまで強く感情を持って発言されたのは初めてではないかということを考えると、この問題を必ず自分の代で解決するんだという強い意志は感じた」首相が代わる度に、「この人なら解決してくれるのでは」と期待を込めてきた拉致被害者家族。残された時間も限られる中、政府には具体的な行動でその期待に応えることが求められます。

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