動物の『折り紙』に9万人が注目 息をのむ作品に「うわ、天才だ…」「想像を超えた」

障子やふすま、書道の用紙など、幅広い用途で使用される、和紙。
そんな和紙特有の滑らかな触り心地や、高級感を生かした『折り紙アート』が反響を集めています。
1枚の和紙から立体的な動物を作っている、キワム(@PKirigami)さん。
和紙の魅力を存分に活用した、ある作品がX上で9万件を超える『いいね』を集めました。
犬や猫などの動物は、モフモフとした毛が特徴です。折り紙では動物の毛の柔らかさを表現するのは難しいように思えますよね。
しかし、キワムさんは、独自の技法でモフモフとした質感を表現しました。
こちらの写真をご覧ください。
シェットランド・シープドッグは、豊かな毛並みと愛らしい表情が特徴の犬。
顔や胸元のモフモフとした柔らかい毛やしゅっとした顔付きが見事に再現されているではありませんか。
キワムさんは、ほかにもポメラニアンやコーギーの立体折り紙作品も公開。
犬たちを見ていると、まるで生命が宿っているかのようで、今にも動き出しそうな躍動感がありますね。
ちなみにこちらの作品は、のりは一切使わず、1枚の和紙を切って折ることで、立体にしているといいます。
キワムさんの作品には「うわ、天才だ…」「和紙の可能性を感じた」「お美事ですな~」などのコメントが寄せられました。
grapeは、かわいいリアルな動物たちを生み出したキワムさんに、和紙で動物を作り始めたきっかけや、制作について、お話をうかがいました。
――和紙で動物を作り始めたきっかけは?
2011年頃から『切り折り紙』という紙を使って、立体的な作品を作り始めました。
特にキツネが好きで、よく作っていたのですが、毛の質感をより表現する方法を模索していました。
そんな中、ある絵本で『ちぎり絵』を使って動物を表現しているのを見て、和紙をちぎる方法を思い付き、それが今の制作スタイルの基礎になっています。
――毛のモフモフはどうやって作っている?
モフモフの部分は、半分に折った和紙を慎重に切って、作っています。狙った通りのモフモフの形状を作り出すためには、手の力加減や和紙を押さえる位置によって結果が変わるため、かなりの試行錯誤を繰り返しました。
また、場所によっては、インクが切れた鉄ペンを使って、跡を付けてから切るなど、細かな工夫を取り入れています。これにより、思い通りの質感を表現できるようになりました。
キワムさんは、生き生きとしているリアルな作品を作り出すのに、さまざまな技術を駆使しているのですね。
制作の過程から分かるように、息をのむような緻密な作業があり、ここまでの技術を習得するのは容易ではありません。
キワムさんの独創的な作品は、たくさんの人に深い感銘を与えたことでしょう!
[文・構成/grape編集部]

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