【レべチ】半世紀ぶりにラーメンスナックが大進化!? 東京駅限定の菓子「ラーメンクラブ」が激ウマだった

目からウロコだ。これだけ世の中にあるお菓子が進化し尽くしている中で、なんとラーメンスナックだけは半世紀以上も進化していないというのだ。マジか。でも、言われてみれば確かに……!

このたび、JR東京駅構内に新たな東京土産が爆誕した。スナック菓子の新ブランド 「RAMEN CLUB(ラーメンクラブ)」である。日本初の技術で作られた進化系ラーメンスナックで、実際に食べてみると確かにレベチ!

ということで早速実食し、開発秘話などについても聞いてみたので、その一連のアレコレをまとめてお届けしたい。
○半世紀変わらなかったラーメンスナックが大幅に進化!

10月9日、JR東京駅構内の一角に「RAMEN CLUB 東京駅店」がオープンした。ここで販売されているのが、冒頭で述べた新スナック菓子「ラーメンクラブ」である。

「東京駅店」とは名付けられているものの、現時点ではまだこの一店舗のみ。ラーメンクラブを買うには東京駅を訪れるしかないワケだが、実はコレ、そもそも「新たな東京土産を作る」というコンセプトのもと作られたお菓子なので、今後も基本的には東京を軸に販売されるものと思われる。

ラーメンクラブを手掛けるのは北海道札幌市に本社を置くCOC。北海道コンフェクトグループに属する会社で、もともとグループを挙げてケーキなどの洋菓子を中心に力を入れていたそうだが、このたび初めてスナック菓子の分野に挑戦したとのことだ。

メディア発表会で登壇したCOCの長沼真太郎社長は、ラーメンスナックを選んだ理由について次のように話す。

「スナック業界は基本的に、大手スナックメーカーがしのぎを削るマーケット。特にポテト系のスナックは燻製(くんせい)にしてみたり、高級バージョンを出してみたり、いろんな進化を遂げてきました。でも、ラーメンスナックに関しては50~60年前に日本で生まれて以来、大幅なアップデートはされていないように感じています。洋菓子のノウハウや部外者ならではの視点をもとに、新しい付加価値が作れるんじゃないかと考え、ラーメンスナックにチャレンジすることにしました」

たっ、確かに……。ベビースターラーメンをはじめ、それに類した商品はいくつか思い浮かぶが、いずれもフレーバーが追加されることはあってもクオリティそのものに変化や進化はなかったかも。

それでは実際、COCはラーメンスナックをどうやって進化させたのか。もっとも大きいのは、業界初となる「メルトスープ製法」を採用した点だろう。

「一般的なラーメンスナックは素揚げ麺に粉末で味をつけています。しかしリアルのラーメンの場合、麺ではなく、スープに味がついています。そこに着目し、我々はオイルベースのスープを作って、そこに素揚げした麺にドブ漬けすることにしました。融点が33度くらいのスープなので、口の中でさっと溶けていく感覚が味わえます」

このメルトスープ製法は、従来のスナック菓子の製造工程になかったもので、1度単位の温度調節が問われるチョコレート菓子ならではの技術の応用らしい。

さらにラーメンクラブは、オリジナルの自家製麺を三度揚げしたり、メンマやチャーシューなどのリアル素材を真空フライで具材として採用したりするなど、徹底的に「リアルラーメンの菓子化」にこだわったという。
○いざ、ラーメンクラブを実食!

それでは実際に食べてみよう。フレーバーは「東京醤油」と「札幌味噌」の2種類があるようだ。

端的にまとめると、「半世紀も進化してこなかったラーメンスナックを我々が進化させました」という意味のことを長沼社長はおっしゃっていたワケなので、ハードルは結構上がっているが、果たして……。

まずは東京醤油から食べてみたところ、確かに醤油ラーメンのスープがジュワッと口の中に広がってくる感覚がある! 結構オイリーでもあるので、“少し油と味が濃いめの中華そば”って感じの味わいだ。後味や唇に残る粉や油の感じもラーメンを食べているときのそれにかなり近い。そりゃそうか。本物のスープにドボンと麺をぶっこんでいるんだもんな。これ、ウマ~……。

麺はかなり強めのバリバリ食感でかみ応えあり。具材については、意外にもチャーシューやナルトといった見た目的なインパクトがあるものより、ネギやメンマ、海苔がいい味を出している。

特にネギはスゴい。スナック菓子にネギが入ってること自体も珍しいが、ネギの風味が加わるだけで一気に本格感が高まったイメージである。しかも京都の九条ネギを使っているんだって。こだわりがヤバいでしょ。メンマもコリッとした食感が少し残っていていいアクセントになっている。

札幌味噌はややニンニクの風味もあって、よりパンチが効いているイメージである。東京醤油がストレート麺だったのに対して、札幌味噌は味噌ラーメンらしく中太ちぢれ麺になってるのもポイントだ。こちらも北海道のもやしやスイートコーンを使うなど、具材までこだわっているようだ。ときおり感じるスイートコーンの甘みが味噌スープの味わいを引き立ててくれる。

東京のお土産って意外に困るし、個人的には「東京=ラーメンの最激戦区」だと思っているので、ラーメンクラブは東京土産としてもかなり最適だと感じた次第。土産にするにもまずは自分で食べてみないことには始まらない。東京駅にお立ち寄りの際は、ぜひお試しあれ!

猿川佑 さるかわゆう この著者の記事一覧はこちら

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