“自民公認”めぐり波紋広がる…政治資金問題で“非公認”の細田健一氏「正直いい加減にしろと…」 地元からも怒りの声

選挙戦本格化を前に、自民党が発表した第一次公認候補者が波紋を呼んでいます。政治資金問題を受け、公認されなかった12人の中に新潟2区から立候補を予定している細田健一前衆院議員が入っていたのです。
10月9日朝、開かれた自民党の選挙対策本部会議。この中で、これまで非公認の方針が固まっていた議員6人のほか、新たに新潟2区から立候補予定の細田健一前衆院議員など6人を非公認とする方針が示されました。【自民党 森山裕 幹事長】「ルールに基づいて、総裁が今まで発言をしていただいたことに基づいて、決めさせていただきました」派閥から受けた564万円のキックバックを収支報告書に記載せず、党から戒告処分を受けていた細田さん。6日の決起集会では…【自民党・前職 細田健一 氏】「おそらく、私は来たるべき総選挙、比例名簿への登載というのは見送られるものと思っております」政治資金問題で比例との重複が認められない恐れがあると話していましたが、9日の決定はそれより重いものに。【自民党・前職 細田健一 氏】「正直、勘弁してほしいと思う。正直、いい加減にしろという気持ちはある」解散直後の国会でこう話した細田さん。【自民党・前職 細田健一 氏】「何ら説明がないので、どういう理由で私がこういう判断が下されたのかもよく分からないので、相当困惑している」
一方、新潟5区で出馬を予定する高鳥修一さんは同じ戒告処分を受けながらも公認されています。【自民党・前職 高鳥修一氏】「(細田議員の非公認について)一生を左右するような大きな出来事だと思う。非常に残念だなと思っている」一体、その差は何なのか…【石破首相】「説明責任が十分に果たされず、地元での理解が進んでいないものについても非公認とする」6日に判断基準についてこう語っていた石破首相ですが、地元からは怒りの声が…【自民党県連 岩村良一 幹事長】「あまりにも時間がなさ過ぎて、混乱が生じている」【自民党新潟2区選対本部長 高橋直揮 県議】「選挙は来週始まる。ポスターからビラから色んな動きがあって、事務所もそうだし、全部来週に向けて動いている状況の中、自民党のはしごを外されて、無所属で出るとなったときに、どんな選挙するの?となってくる」無所属で出馬するのかどうか、細田さんは今後、支援者と相談する考えです。ただ、細田さんと対決する予定の立憲民主党の菊田真紀子前衆院議員は…【立憲民主党・前職 菊田真紀子 氏】「政治家は厳しい選挙になればなるほど鍛えられるし、陣営も引き締まるので、私としても一寸の油断も、おごりも、緩みも許されない」
また、新潟4区では、自民党の現職2人が出馬を予定していましたが、党本部は県連が公認を申請した鷲尾英一郎前衆院議員を公認。泉田裕彦前衆院議員は選挙区での公認を得られませんでした。泉田さんは自身が追及してきた裏金問題が争点となるだけに、一歩も引かない考えです。【自民党・前職 泉田裕彦 氏】「今回の総選挙の争点は政治改革・裏金問題。裏金問題と戦って、違法行為はしないとやったら県連から排除された。それを是とするか、非とするか、県民の皆さんに聞いてみたい」石破首相の決めた超短期決選は、自民党内の困惑・混乱そして分裂を招く結果となっています。

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