10月5日、東京都内にてカンテレ・フジテレビ系の新連続ドラマ『モンスター』(14日スタート、月曜よる10時※初回は15分拡大)の制作発表会見が行われた。
会見には型破りな“モンスター”弁護士役で主演の趣里をはじめ、共演者のジェシー(SixTONES)、YOU、宇野祥平、音月桂、中川翼が顔をそろえ、普段からの仲の良さが伝わる和気あいあいとしたやりとりを見せた。古田新太は舞台公演中のため、等身大のパネル姿で出席した。(敬称略)
趣里、新たな役柄は「冷静なんだけど熱い人」新ドラマ『モンスター』は、趣里扮(ふん)する、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体(えたい)の知れないモンスター弁護士・神波亮子(かんなみ・りょうこ)が、時に法が追いついていない令和ならではの問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう異色のリーガル・エンターテインメントだ。
亮子は、高校3年生のときに司法試験に合格するも、これまで法曹界に進まずに来た“新人”弁護士。
趣里はそんな亮子の魅力について、「実は一番クライアントのこと、世の中のことを分かってしまう(人)。それを表現しないだけで、自分の意見を持っている。『冷静なんだけど熱い人なんだな』と、日々亮子として過ごしていくなかで、見つけつつあります」と口にし、「逆に弁護士らしさってなんだろう? 普通って何…?」と自問するように記者陣に投げかけた。
趣里「現代の日本が抱えるものをタイムリーに扱っている」 弁護…の画像はこちら >>
パネルで登場した古田新太の存在感が大きい(撮影:はぎひさこ)
YOU暴露「ジェシーは大真面目」!?亮子を取り囲む個性的なキャラクターを演じる共演者たちも、それぞれに自己紹介を行った。
SixTONESのメンバーで、バラエティー番組への出演なども多く明るいキャラクターで知られるジェシーは、亮子が入所する大草圭子法律事務所に所属する東大卒の若手弁護士・杉浦義弘役を演じる。
自身を「“ボケ”モンスター」と称し、名刺代わりと「ジェシー役をやらせていただきます杉浦です。……。逆だね!」と早々にボケてみせたが、所長の大草圭子を演じるYOUが「ジェシーさんはセリフがすごく多くて大変なので、時間にも追われますし、現場ではまったくボケない。バラエティー番組では“一生懸命”やってるんだなと思ってビックリしました。現場にバラエティー班が(自分と別に)もう1人いるのが珍しいので、『いえーい!』って絡んだら『……』って。この子、大真面目です!」と暴露。
するとジェシーも「撮影に入りたての時、YOUさんがなかなか役名を覚えられなくて、神波先生をカンナム先生といっていきなり、“江南(カンナム)スタイル”(※)をやりだした」と応酬。
※「江南スタイル」は韓国のラッパーPSY(サイ)のアルバムタイトル。奇妙なダンスで話題を集めた。
終始、キャスト陣の仲の良さが伝わるやりとりが繰り広げられ、趣里も「本当にみなさんステキな人たちなので、お正月! みたいな(楽しい)雰囲気でやらせていただいています。お正月に家族で会うみたいな雰囲気。内容がハードなのでありがたいです」と笑顔を見せた。
パラリーガル役宇野祥平、「ブギウギとは違う」趣里の笑顔を絶賛また、趣里とNHK連続テレビ小説『ブギウギ』でも共演し、今作ではパラリーガルの村尾洋輔を演じる宇野は、「こんなに早く共演できると思っていなかったので、とてもうれしかったです。趣里さんは、立ち姿から全然違うのですごいと思っています。『ブギウギ』でも笑顔が印象的でしたが、今回はクールな役ながら、“違った笑顔”を見られると思うので、視聴者の方にはぜひ楽しみにしていただければ」と趣里の演技の“オススメ”ポイントを紹介した。
キャスト間でのトークが弾む和気あいあいとした制作発表会見(撮影:はぎひさこ)
会見ではドラマタイトルにちなみ、自分自身の“モンスター”な一面についての質問も飛んだ。
趣里は「回転ずしモンスター。このあいだもマネジャーさんとヘアメイクさんと、ご褒美に一緒に行きました。車に乗って離れたロケ地に行っても、回転ずしの看板があるとついつい入っちゃって。ラーメンとか、フライドポテトとか、サイドメニューも食べると……、10皿くらい? もっと食べるかな」と告白。
YOUも「趣里ちゃん、小さいけどめちゃくちゃ食べるんですよ。現場でもお菓子をポリポリ食べていた。小さいし、いまどきの女優さんだし食べないのかと思ったら、食べるの好きなんだよね。まだ背が伸びるんじゃない? って、いま飼育しているところ(笑)」と趣里の食欲旺盛な一面にうなずいてみせた。
ほか本作のために「9時間かけて」銀髪にしたという中川が、亮子に協力する謎のコンビニ店員役。音月は宇野演じる洋輔の妻で、ともにパラリーガルとして事務所に勤める村尾由紀子役。ビデオメッセージを寄せた古田は、亮子の失踪中の父で、無敗の弁護士・粒來春明を演じる。『救命病棟24時』『僕の生きる道』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』などを手がけた脚本家・橋部敦子によるオリジナルストーリーだ。
「現代の日本が抱えるものをタイムリーに扱っている」会見の最後は趣里が「このように本当にステキなキャスト、スタッフさんと一緒に毎日撮影しております。このドラマが持つメッセージ性は、受け取る方々一人ひとりによって違うと思いますが、橋部さんの思いや、現代の日本が抱えるものをタイムリーに扱っています。ぜひその部分も、エンターテインメントとともに一緒に考えていけたらと思っていますし、純粋にリーガル・エンターテインメントとして、とても『面白い』と思っております。ぜひ最後まで楽しんでいただけたら」と締めくくった。
『モンスター』は、10月14日22時からカンテレ・フジテレビ系で放送スタート(毎週月曜よる10時放送)。
主演としての意気込みを語る趣里(撮影:はぎひさこ)