「皆さんがくれた『銅』」 パリ五輪レスリング須崎選手、ロス『金』へ決意 地元松戸に凱旋

パリ五輪で連覇は逃したものの銅メダルを獲得したレスリング女子50キロ級の須崎優衣選手(25)が28日、出身地・松戸市の商業施設テラスモール松戸で、市主催のトークイベントに出席。集まった約800人を前に「皆さんの声援のおかげで取れた『銅』。次回のロス五輪では『金』を取れるよう全力で頑張る」と謝意と決意を表した。施設内でパレードも行い、サインや写真撮影に笑顔で応じた。
須崎選手は「まさかの敗戦」で五輪連覇を逃したパリ大会の初戦を振り返り、「自分を否定するような気持ちになったが世界中からの応援で『最後まで頑張らないといけない』と気持ちを切り替えられた」と目を潤ませた。
3位決定戦のパブリックビューイングが8月8日未明に松戸市内で行われたことも知っていたとし「松戸からの声援が確実に届いた。『銅』は皆さんのおかげ」と頭を下げた。「次回は金メダルで皆さんと喜びを分かち合いたい」と続けると、聴衆から大きな拍手と声援が続いた。
須崎選手は市立六実第三小1年から、父が指導する市内の松戸ジュニアレスリングクラブで練習を重ねた。今も時間を見つけては実家に帰り、クラブで指導も行っている。「道具を使わず体と体をぶつけて駆け引きするのがレスリングの魅力。ぜひ松戸から自分のライバルとなる選手が出てほしい」と力を込めた。
抽選に当たり須崎選手から直筆サインをもらった市立六実第二小3年、相馬ゆいさん(9)は「かっこいい須崎選手とハイタッチもできてすごくうれしい。次のオリンピックでは『金』を目指して頑張って」と満面の笑顔だった。

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