滋賀県51歳女性獣医師“逆パワハラ”で懲戒に…上司にブチ切れ、タメ口でなじるモンスターぶり

こんな職員を部下に持ったら大変だ。
滋賀県は19日、職務に専念せず、上司に暴言を吐いたとして、家畜保健衛生所に勤務する獣医師の女性職員(51)を減給10分の1(5カ月)の懲戒処分にした。
職員は今年2月までの5年間、職場のパソコンに体温や血圧、食料品の値段や購入店舗、日経平均株価を入力。健康状態や家計の管理、投資信託の売買データを保存するなど、1万3000回以上、私的な閲覧や更新をしていた。さらに業務で郵便局に行く途中、スーパーに立ち寄り、缶チューハイを購入したこともあったという。
昨年11月からは健康づくりのため、勤務時間中、庁舎の階段を上り下りする「ウオーキング」(1回当たり15分間)を始め、3カ月間に約30回繰り返していた。
問題職員は長年、動物病院の開設や医薬品などの許認可業務を担当。被害を受けた上司が着任以降、モンスター化がエスカレートしたようだ。
職員は在宅勤務中、上司宛てに「文章をチェックしてください」とメール。なかなか返答がないとブチ切れ、「あなたはちょくちょく嘘をついたり、人の気も考えず、ヌケヌケとそうやって自分を守るのに必死」といった内容のメールを送信。続けて「おまえごときが何言っとんねんってか?」と絡んだという。
上司から打ち合わせ時間の変更を頼まれた際には、「<約束を守りましょう>と小さいころに習いませんでしたか?」「何かにつけて言い訳しますよね」「みっともないですよ」と、上司を小ばかにするような発言もしていた。
職員は2年前から計6回、上司を強い口調で責め立て、時には約30分間にわたって執拗に「私を軽く見てるやろ」「ばかにしてるやろ」とタメ口でなじることもあったという。上司は精神的に追い詰められてしまった。
「職員は<自分の仕事ばかり変更があり、不信感を持っていた>と話していますが、上司は複数の仕事や部下を抱えているため、急な予定変更は通常あることです。それでも上司は相手の言い分をしっかり聞き、<決してないがしろにしているわけではなく、都合が悪くなっただけです>と丁寧に説明していました。暴言行為が判明したのは上司本人からの訴えではなく、職務専念義務違反のヒアリングの過程で、見るに見かねた別の職員の証言によるものです」(総務部人事課担当者)
職員は反省しているというが、よくここまで逆パワハラを野放しにしてきたものだ。

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