【速報】市民の請願署名を偽造 千葉市議会、辞職勧告を決議 「維新・無」の2議員は会派離脱、辞職はしない考え 残る3市議に厳重注意処分

千葉市議会会派「日本維新の会・無所属の会」の議員が市民の請願を偽造した問題で、市議会は17日、請願提出に関わった同会派の桜井崇議員と大平真弘議員に対する議員辞職勧告決議案を可決した。いずれも同会派の5議員と議長を除く全44議員が賛成した。決議に法的拘束力はない。両議員は辞職しない意向を示している。
決議文によると、今議会に提出された請願は請願者とされた市民の意思を確認せず、大平議員が本文、桜井議員が署名を作成。紹介議員には同会派の2議員を加えた4人が名を連ねた。
決議では「市民に負託された議員、議会の信頼と品位を著しく傷つけるもので、政治的・道義的責任は免れず、断じて許されるものではない」と非難した。
2人は同日付で会派を離脱し、同会派に所属する他の3議員には議長が口頭で厳重注意の処分を行った。
報道陣の取材に応じた桜井議員は「(請願者の)承諾を得ていたと確信しているが齟齬(そご)があった。署名に応じた市民は約40人おり、民意を反映したものであって偽造や自作自演との指摘はあたらない」と弁明。市民の署名を代筆していたことについては「代理署名も含まれると認識していた」と述べた。
大平議員は「請願書は市民からのLINEを元に作り提出した。その後に桜井議員が修正したので、偽造とされた請願書の作成には関わっていない」と釈明した。2人はいずれも議員辞職しない意向を表明した。
神谷市長は「(進退について)辞職勧告決議を受けた議員本人が適切に判断すべき」とコメントした。
問題となった請願は、一部会派の議員が市提出議案に賛成討論する際、市側が作成した原稿を受け取ることを禁止するよう求める内容。6月定例会でも同様の請願が共産党市議団の紹介で提出され、不採択となった。今回の請願も9日に不採択となったが、他会派の議員が請願者とされた市民に確認し偽造が発覚した。

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