沖縄県の渡嘉敷村観光協会(國吉真之助会長)が、島の豊かな自然を世界に発信するアニメの制作に着手する。初めての取り組みで、あらすじやキャラクターのデザイン、作画、アテレコなどに村民の参加を呼びかけている。17日午後6時半から村中央公民館2階で説明会を開く。(南部報道部・国吉聡志)
アニメの制作には「タイガーマスク」「宇宙戦艦ヤマト」の作画監督を務めた漫画家の白土(しらと)武さん、村観光大使で放送作家のキャンヒロユキさん、吉本興業の芸人・宮川たま子さんが協力する。
予算は約400万円で国の一括交付金を活用する。2025年2月の完成を目指す。
白土さんは、アニメの魅力を知ってもらおうと21年から県内で体験型の教室を開いており、最初にワークショップを開いたのが渡嘉敷村だった。かねて離島の子どもたちの創造性あふれる絵に感銘を受けていたという。
村観光協会は島のPRとともに人材育成の観点からアニメ制作に取り組みたい意向があり白土さんに協力を求めた。
渡嘉敷村は透明度の高い海やホエールウオッチングが有名。元村長で村観光協会の座間味秀勝さんは「言語の壁を越え、アニメで渡嘉敷の良さを伝えたい」と意気込む。
テーマは未定としつつ「村の伝統行事や民話を取り上げるかもしれない。普段観光業に携わっていない村民も参加してほしい」と呼びかける。
白土さんのワークショップで制作されたアニメは、白土さんの活動を支える「MIRAIアニメプロジェクト」のホームページで閲覧できる。ホームページはこちらから。
問い合わせは村観光協会、電話098(987)2332。透明な海やホエールウォッチング 島の魅力を世界に発信するアニ…の画像はこちら >>