北陸 月末にかけて台風10号から離れていても警報級大雨 前線…の画像はこちら >>
台風10号の北陸地方への最接近はやや遅れる傾向で31日頃と見込まれます。ただ、台風から離れていても油断は禁物。このあと、秋雨前線が日本海から北陸地方まで南下する見込みです。この前線に向かって、台風10号周辺から下層に暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となるでしょう。北陸地方では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。局地的に非常に激しい雨や雷雨、低い土地の浸水、中小河川や用水路の急な増水、土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に注意して下さい。
28日は大気の状態が非常に不安定 日本海の活発な雲域が南下中
今夜(27日)から下越や佐渡、能登を中心に活発な雨雲がかかりやすくなるでしょう。28日の日中は北陸地方の広い範囲で雨が降りやすく、新潟県の山沿いや富山県の山間部を中心に局地的に激しい雨や雷雨もありそうです。その後、29日は雨の降り方は一旦小康状態となりますが、30日と31日は、北陸4県のいずれも警報級の大雨となるおそれがあります。台風10号の予報円は依然大きいままですが、台風本体の活発な雨雲がかかると、浸水害や土砂災害のリスクが急激に高まるでしょう。常に最新の台風情報や天気予報を確認しながら出来る限りの対策をして下さい。
北陸でほぼ「一人一台」の大切な愛車を浸水から守るために
台風の接近に伴い、このあと月末頃にかけて市街地でも急な激しい雨や雷雨により、道路が冠水することもありそうです。また、アンダーパスなど、道路の構造上の問題で冠水する所もあるでしょう。大雨が予想される際は、アンダーパスや中小河川、用水路沿いのルートなどの走行は極力避けるようにしましょう。冠水した道路の走行は基本NGですが、車がどの程度浸水するとどのような影響があるかを図に示します。浸水が深くなると、電気装置の損傷により、自動スライドドアや窓ガラスが動作しなくなり、ドアを内側から開けることが困難になるケースまで出てきます。アンダーパスによっては車の進入可否を示す信号機が設置されている所もあります。前の車が進んだからそのまま無条件で追随進入しないよう、周囲の危険にも気を配りながら一呼吸おいて慎重な運転を心掛けるようにしましょう。
台風10号の進路図
非常に強い台風10号は、27日12時現在、奄美市の東約110kmにあって、西北西へゆっくり進んでいます。中心気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sです。この台風は、28日12時には屋久島の南南西約120kmに達し、30日9時には九州に達するでしょう。31日9時には東海~北陸地方、1日9時には東北地方に達する見込みです。台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は猛烈なしけに厳重な警戒が必要です。