すごいことやってくれますね~。
ANA(全日空)グループで2024年に運航を開始した新たな航空会社、「AirJapan」の一部便の機内が、通常の旅客便とは全く異なる様相へと、期間限定で遂げています。実際に、この便を利用してみました。
「旅客機のなかで”花火”打ち上げます」だと…? ANA系「コ…の画像はこちら >>Airjapan機(乗りものニュース編集部撮影)。
AirJapanは、これまでANAブランドとして短・中距離国際線の運航を担当してきた傘下の航空会社「エアージャパン」を母体とし、これを発展させた形をとっています。
運賃はLCC(格安航空会社)と同レベルを掲げながら、そこから手荷物預けオプションや座席指定要望、ドリンク・機内食サービスの提供などを都度”課金”方式で選ぶことで、乗客のひとりひとりの状況に応じた、過不足のないサービスを実現するというのがコンセプトです。
機体はすでにANAグループで使用しているボーイング787-8を改修したものを使用。客室はビジネスクラスなどを設けない1クラス構成で、324席を配します。上位クラスを採用しないことで1席あたりのシートピッチ(座席の前後間隔)を広く、32インチ(約81cm)確保しており、同社は「一般的なエコノミークラスを上回る」とアピールします。
そのようなAirJapanが今回機内で期間限定実施しているのが、「空の上の夏祭り」と呼ばれる特別企画です。
・法被を着用した客室乗務員が機内にて抽選会を行います。・加えて、ご希望のお客様には、FUJI FILMのアナログインスタントカメラ「instax WIDE」で機内の様子を撮影し、チェキをプレゼントします。・特別イベントのサービス中は、「日本の夏」を彷彿させる映像を投影予定です。
上記が報道発表で紹介されたイベント内容の一部なのですが、とくに2つ目、3つ目は、どのようなものなのか、あまり想像がつきません。
このイベントが実施される対象便は、成田~バンコク線とシンガポール線の2路線。抽選会などをフルに体験できるのは、この2路線の成田発便のみです(海外発は深夜便であるため)。今回は成田発シンガポール行きのNQ3便で、フライトを体験してきました。
イベントは機内食やドリンク提供がひと段落したあとから開始されます。
機内の照明が暗くなります。照明の暗さは、国際線でのフライト中の消灯時間より、少し明るいかなといった程度です。その後、ちょうど窓側の手荷物収納棚の上部両側に、プロジェクションマッピングによる「花火」の映像が出現します。この「花火」はCA(客室乗務員)2人が、放映機器を飲食物配布用カートに搭載して両サイドの通路から放映するもので、客室前部から後部へ向け、「花火」が打ち上がりました。
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機内で法被を着用したAirJapanの客室乗務員(乗りものニュース編集部撮影)。
チェキの撮影会は法被を着たCAが客席を巡回し、乗客は各席で記念撮影を行います。多くの乗客が撮影に応じている様子で、なかにはCAから法被を借りて撮影する乗客の姿も確認されました。
また抽選会はカードが各乗客に配られ、あたりの乗客はその裏に「あたり」のイラストが描かれている方式。当選者に対しては、機内食や機内販売物品が景品として配られています。
このイベントは上記の便で9月13日まで実施される予定です。