野生のイノシシから感染か…新潟県内初の“豚熱”確認 新発田市の養豚場で約450頭の殺処分始まる 移動制限などの措置はなし

新潟県は8月14日、新潟県新発田市の養豚場で県内初となる豚熱の感染が確認されたと発表しました。15日午後4時に、感染が確認された養豚場で豚の殺処分が始まっています。
【花角知事】「14日20時に豚熱の患畜が判定された。本県で初めてとなる豚熱の防疫措置を行う必要がある」県によりますと、13日に新発田市の養豚場から「子豚12頭が死んだ」と保健所に通報があり、14日、国の検査機関で同じ養豚場の豚13頭を検査した結果、豚熱と判定されたということです。県内の養豚場での豚熱の感染は初めてです。豚熱は強い感染力と高い致死率を持つのが特徴ですが、人への感染の恐れはないと言います。【県畜産課 仲山美樹子 課長】「豚熱のウイルスは人に感染することはない」【県生活衛生課 安齋久恵 参事】「食べても人体に影響はない。感染した豚の肉が市場に出回ることもない」感染が確認された養豚場では15日午後4時から飼育する約450頭の殺処分を開始。作業には2日~4日かかる見通しです。
県は野生のイノシシから感染した可能性が高いと見ています。鳥インフルエンザの感染が確認された場合には、感染が確認された養鶏場の半径3km圏内の鶏の移動が禁止されるなどの制限が設けられますが…【県畜産課 仲山美樹子 課長】「豚熱の場合は、ワクチンを打っているということで制限の区域は設定しない」今回は移動制限などの措置は行われません。県は衛生管理の徹底のほか豚に異常が見られたら、すぐに近くの保健所に連絡するよう呼びかけています。

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