7月24日は土用の丑の日。30年あまり継ぎ足しした秘伝のタレで焼く「うな重」を紹介します。
「ウナギ」ののぼりが立つ新潟市西区にある和食処・雄仙。
【雄仙 布施重雄さん】
「あと5年たつと80歳」
調理場に立つのはこの道50年の布施重雄さん。妻・よし子さんと二人三脚で店を切り盛りしています。
【雄仙 布施重雄さん】
「15~20分くらい蒸す。耳たぶのやわらかさになるまで」
愛知県・三河産のウナギを白焼きし蒸している間冷蔵庫から取り出したのは…
【雄仙 布施重雄さん】
「うちの秘伝のタレ。しょうゆ・みりん・酒、企業秘密だけど…あと砂糖、甘さは砂糖。ハチミツも入っている」
30年あまり継ぎ足ししてきた秘伝のタレ。ウナギの脂も加わりうまみが増しています。
「タレをつけては焼く」を繰り返すこと3回。魚沼産コシヒカリの上にのせれば、店自慢の『鰻重4500円(税込み)』完成です。
【杉山萌奈アナウンサー】
「タレがテカテカ輝いているようです。香ばしい香り、食欲をかきたてられます。いただきます、う~ん、フワフワで肉厚!ふっくらやわらかく焼き上げられています。甘いタレとウナギの脂が口の中でとろけていきます。おいしいです」
お客もこの味を求めています。
【常連客】
「毎日食べるわけにはいかないけど、(ウナギの)価格はそれなりに…でも、ここのウナギはおいしいからね」
仕入れ価格は1匹あたり200円~300円ほど上がっていると言いますが…
【雄仙 布施重雄さん】
「転換できない売り上げに。だんだん厳しい。利益が少なくなるというか。そうじゃないと消費者も大変でしょ、みんな(価格が)上がっちゃって。正直に言えばもう少し上げたいけど、この値段で頑張っている」
大きく値上げをしない理由は新潟市西区で大きな被害を出し、店も被災した元日の能登半島地震にありました。
【雄仙 布施重雄さん】
「この地域、まだまだ道路も凸凹。これから家を直すという方もいる。夏は暑いので、ウナギを食べて頑張ってほしい」