身体の健康や病気のサインとなる体温。体温は一人ひとり異なるため、自分の平熱がどのくらいなのかを知っておくことが大切です。
しかし「体温を何度か測ってみると数値が若干違う…」と感じたことはありませんか。
本記事ではomron(オムロンヘルスケア)の公式サイトに掲載されている、体温計の数値に違いが出る理由や正しい検温方法を紹介します。
オムロンヘルスケアの公式サイトによると、さまざまな要因で体温に違いが出るようです。
①わきの下に熱がこもっていたり、汗ばんでいる
②体温計の先端がわきの中心にあたっていない
③体温計とわきの間にすき間ができている
オムロンヘルスケア ーより引用
このほか体温を計測する時間によっても数値は変わります。
1日の中でも体温の値は変わるもの。個人差はありますが起床時がもっとも体温が低く、夕方にかけて上昇し夜にかけて徐々に下降していき、その差は約1℃です。
自分の平熱や体温の変動を把握するために、検温時間とその時の体温を一緒に記録しておきましょう。
正確な体温を知るためには、体温計を正しく使うことが大切です。以下のポイントを押さえて検温しましょう。
長時間布団に入っていたり厚着をしていたりすると、わきの下に熱がこもりやすくなってしまいます。
そのほか食後や入浴後、子供の場合は泣いた後に体温は上昇するものです。食後・入浴後30分経過してから、子供の場合は機嫌のよい時や寝ている時に検温しましょう。
汗をかいた状態で体温を測ると、低い数値が出る可能性があります。乾いたタオルでわきの下を拭いてから測ってください。
わきの場所によって体温は異なり、中心部が一番高いとされています。体温計の先端がわきの中心部に当たるように入れましょう。
よくやりがちなのが、服の襟元から体温計を入れて測る方法。上から体温計を挿しているため、先端が中心部には届かなかったり体温計がズレたりして、体温が低く出る可能性があります。
必ずわきの下から体温計を挿し込み、腕と体温計との角度が30~45°になるように意識してみてください。
体温計とわきとの間にすき間があると、実際よりも低い体温が表示される可能性があります。体温計を挟んでいる反対側の手で、検温している側の腕をしっかり押さえましょう。
検温している側の手のひらを上向きにすると、わきがしまりやすいそうです。
検温中に動くと、体温計が動いてしまい正しく計測できません。体温計の位置がズレないように静かに待ちましょう。
健康のバロメーターになる体温は、毎日同じ時間・条件下で測ることが大切です。正しい方法で検温して自分の平熱を把握しましょう。
[文・構成/grape編集部]