アメリカのオレゴン州で、交通事故に遭った男性が救助されました。
この日、ブランドン・ギャレットさんはキャンプ場へ向かう林道を車で走っている途中、カーブを曲がり切れずに堤防から転落してしまいます。
ブランドンさんと4匹の愛犬が乗っていた車は谷底に落ちて横転。
彼と犬たちはこの事故でケガをして、動けなくなってしまいました。
ブランドンさんはかろうじて車から這い出ることができたもの、自力で道路まで登ることはできません。
すると、ブランドンさんの4匹の犬のうち、軽いケガで済んだブルーくんがどこかへ向かって走り出します。
ブルーくんが向かったのは目的地であるキャンプ場。事故現場から約6.4kmも離れた場所です。
キャンプ場にはブランドンさんの家族がいて、彼が来ないことを心配していました。
ブルーくんは家族に、ブランドンさんが事故に遭ったことを伝えようとしたのです。
ブルーくんが現れたことで、家族はブランドンさんに何かがあったことを察して、彼を探し始めます。
翌朝、家族はついにブランドンさんの車を発見しましたが、地形のせいで助けに行けなかったのだとか。
家族は警察などに救助を要請。駆け付けた救助隊や消防隊が、まず車と犬を発見します。
そして、車から約100m離れた場所で、助けを求めて叫んでいたブランドンさんを見つけました。
ブランドンさんはケガをしていたものの命に別状はなく、ヘリコプターで病院へ搬送されました。
3匹の犬たちも、無事に生きていたといいます。
『ベーカー郡保安官事務所』がFacebookでこの出来事について報告すると、飼い主を救うために助けを呼びに行ったブルーくんへの称賛の声が殺到。
「犬の写真が見たい!」という声に応えて、ブランドンさんの家族が提供した写真がこちらです。
投稿には「ブルー、よくやった!」「この犬は勲章を受けるに値する」「助けを求めて4マイルも移動するなんて信じられないよ」などの声が上がりました。
ブランドンさんがブルーくんを連れてこのキャンプ場を訪れるのは、今回が初めてではなかったようです。
だからブルーくんは、道のりを覚えていたのでしょう。
ケガをして動けない飼い主のために6km以上も離れた場所まで助けを呼びに行くなんて、なんという賢い犬なのでしょうか。
犬の飼い主に対する忠誠心の強さに、改めて驚かされる出来事ですね。
[文・構成/grape編集部]