「ぴよりんはこぐまくんからしたら大先輩」 王位戦で藤井聡太七冠(21)に選ばれた“勝負おやつ”大反響 完売や増産も

藤井聡太七冠が大逆転勝利を収めた王位戦七番勝負第1局。戦いは、将棋盤の上だけではありません。名古屋では、もう1つの熱戦が繰り広げられていました。
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6月、王位戦第一局で提供されるおやつ候補を決めるコンテストが行われました。名古屋商工会議所が主催し、105品から8品を選ぶ激戦。
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投票や実食などを経て選ばれた8品の中から、棋士2人が何を選ぶのかが注目されました。8品の内のひとつが、名古屋市北区の老舗和菓子店「きた川」の「へそくり餅」。蜜漬けの金柑を羽二重餅で包んだ逸品です。
へそくり餅(きた川)
「光栄です。自信があります」
自信満々の北川専務。結果は。(きた川 北川大輝専務取締役)「びっくりしました。一番に嬉しいと思いましたね」
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なんと、藤井七冠が1日目の午前のおやつに選んだのです。連絡をもらった北川専務は漆塗りの器持参で対局会場に出向き、徳川園で「へそくり餅」の盛り付けを行ったそうです。(きた川 北川大輝専務取締役)「対局する場所のすぐ隣の部屋で盛り付けをさせていただいたので、ドキドキしながら用意した」
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反響は、すぐにあらわれました。翌日、店には遠方からの将棋ファンの姿も。(千葉県から)「大盤解説会の前に食べようかなと思っています」この日は1時間ほどで、ヘそくり餅約1000個が完売しました。(きた川 北川大輝専務取締役)「普段の倍くらい来ていただいたかと思います。藤井さんに食べてもらったことで、その影響で来ていただいているのと感じます」
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実は北川専務は、ことし1月に能登半島地震の避難所に簡易住宅を提供した、名古屋工業大学の北川啓介教授の「甥」にあたります。北川教授が開発した簡易式住宅「インスタントハウス」は、わずか数時間で完成するという画期的なもので、能登の被災地にこれまで約1000棟設置され、大きな助けになりました。
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北川教授は、「私が小学6年生の時に父が発明したへそくり餅は、インスタントハウスと同じく、微細な空気泡をたっぷり含み、ふわっとした、極めて柔らかい羽二重餅が特徴です」と話しています。
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こぐまくんケーキ(名鉄商店)
また、6日の午後に2人が同時に選んだおやつが、名鉄商店の「こぐまくんケーキ」。茶色のココアスポンジの中身はイチゴムース。開発者は名古屋の「顔」となったスイーツ「ぴよりん」をかなり意識しています。(名鉄商店事業部 西田衣里さん)「ぴよりんはこぐまくんからしたら大先輩。一緒にこのエリアを盛り上げていくため、お互い切磋琢磨したい」
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去年11月から販売をはじめた「こぐまくんケーキ」。今回棋士2人がおやつに選んでくれたことで…。(名鉄商店事業部 西田衣里さん)「(お客さんが)店頭に来て『おめでとう』と言葉をかけてもらいうれしかった」
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この反響に名鉄商店では、水・金・土の1日限定30個販売だったのを、今週は50個に増やすことを決定。その後もさらに増やしていけたらと意気込みます。大いに沸いた名古屋の王位戦第2局は、7月17日と18日に北海道函館市で行われます。
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