「スピード感ある対応」「異例の対応に感謝」 沿線自治体の首長ら、評価の声 JR京葉線ダイヤ見直しに

京葉線ダイヤ見直しを受け、沿線自治体の首長らからはJR側の方針を評価する声が相次いだ。
千葉市の神谷俊一市長は記者会見を開き「スピード感ある異例の対応で大変ありがたく、一定の評価ができる」との見解を示した。一方、夕方から夜の退勤時間帯の下りの速達性や、経済・文化機能が集約する幕張新都心エリアと東京都内を結ぶ利便性に「まだまだ不十分」と話した。
一宮町の馬淵昌也町長は報道陣の取材に「我々の要望に応え、地域に寄り添ってくれたことに感謝する」と述べた。ただ、午前7時台に上総一ノ宮駅を出発する快速と、午後5~7時台に東京駅を出発する快速の復活を引き続き文書で要望する考えを示した。
熊谷俊人知事は「定期的な春のダイヤ改正を待たず、秋にダイヤ変更を実施するという異例の対応に大変感謝している」とするコメントを出した。熊谷知事は「沿線住民に寄り添いながら、速達性や利便性の確保について引き続き検討してもらいたい」と要望した。
大網白里市の金坂昌典市長は定例記者会見で「年度途中にダイヤの見直しをすることは踏み込んだ決断で一定の評価をしたい」と話した。市原市の小出譲治市長も「朝の快速が増発されるなど、内房線から東京駅間の所要時間が通勤快速並みになり、速達性が3月の改正から改善されたことは大変ありがたい」とのコメントを発表した。
千葉商工会議所の佐久間英利会頭もコメントを出した。「今回の発表は現段階でできることに真摯(しんし)に取り組んでもらった結果」と評価しながらも、速達性や利便性については「朝時間帯の上りで改善されたものの、夕方と夜や土日曜日の下りは、その確保に至っておらず、従来の京葉線イメージの回復には、なお課題が残る」と指摘した。
◆習志野市長「各停減、容認できない」
習志野市の宮本泰介市長は「各駅停車の本数を減らすという変更にあ然としており、到底容認できない」とコメントした。宮本市長は「快速が増発されるだけと思っていたが、各駅停車との入れ替えであり(快速が停車しない)新習志野駅への停車は1日最大12本なくなる」とし、快速不停車駅の利用者の「待ち時間を考慮しているのか」と疑問視した。

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