「相撲大好きな相撲小僧だった」“大の里”史上最速V!中学・高校時代過ごした新潟からも祝福の声

5月26日、千秋楽を迎えた大相撲夏場所で新潟県糸魚川市の海洋高校・相撲部出身で新小結の大の里が初優勝を果たしました!一夜明け、喜びをかみしめながらも「最終目標はここではない」とさらなる飛躍を誓った大の里。かつての指導者や後輩などからも祝福の声が上がっています。

26日、東京の両国国技館で行われた大相撲夏場所の千秋楽。

11勝3敗の単独首位で勝てば初めての優勝が決まる大一番に臨んだのが、糸魚川市の海洋高校・相撲部出身で二所ノ関部屋の新小結・大の里です!

対するは、大の里より番付が1つ上の関脇・阿炎。

大の里が中学・高校時代を過ごした糸魚川市でも後輩をはじめ、多くの市民が固唾をのんで見守る中、大の里はプレッシャーをものともせず、見事押し出しで阿炎を破り、初優勝を果たしました!

この快挙に糸魚川市のパブリックビューイング会場も大きく沸きます。

【海洋高校 相撲部 内山龍之介 主将】
「すごく自分の相撲を取り切っていてかっこいいなと思った」

【当時下宿で食事を作っていた人】
「あの子は、自分の力で(優勝を)つかんだので一番うれしい」

大の里の大学時代の同期で、現在海洋高校でコーチを務める寺尾拓真さんも自らのことのように喜びます。

【大の里の親友 寺尾拓真さん】
「彼が苦しい時も一緒に共に過ごしてきたので感無量。いつかは優勝するだろうなと思っていたし、大関・横綱になるような存在だと思うので、遅かれ早かれするものだなと信じていた」

去年の夏場所で土俵入りをしてから7場所での優勝を果たした大の里。尊富士が今年の春場所で記録した10場所を更新し、史上最速での優勝となりました。

【大の里】
「天皇賜杯を抱いた瞬間、優勝したという実感がすごく湧いた。優勝のことは考えずに、一日、一番集中して相撲を取ることができたのでそれがよかった」

一夜明け27日朝、会見に臨んだ大の里は糸魚川市で過ごした中学・高校の6年間についても振り返りました。

【大の里】
「大きく芽は出なかったか、中学・高校時代はそこで土台となる部分をつくってもらって…」

2015年、NSTが能生中学校と海洋高校の相撲部を取材した映像には、中学3年生で顔つきにあどけなさが残りながらも真剣に稽古に汗を流す大の里の姿が残っていました。

【大の里(当時中学3年生)】
「外で稽古して暑さに強くなる」

中学1年から6年間、大の里を指導した村山智明さんは「とにかく素直。負けず嫌いで向上心があった」と大の里の強さの秘訣について話します。

【村山智明さん】
「明るくて素直で、何より相撲が大好きな相撲小僧みたいな子だった。ケガをしないことが、長い目で見て、上を目指したり、力士人生を長くしていくためには必要なところだと思うので、そこは十分気をつけてもらいたい」

糸魚川市での稽古で力をつけ、海洋高校出身者として初めての優勝を果たした大の里。喜びを噛みしめながらも次の目標に向け、気を引き締めています。

【大の里】
「もちろん優勝はうれしいが、最終的な目標はここじゃないと思っているので、これから、またさらに上へ上へと駆け上がりたい」

県内からの期待も背負い、飛躍を誓う大の里のさらなる活躍に期待です!

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