電車内で目にした“電車広告宣伝ちゃん”がキュートすぎる… 「生みの親」が明かすこだわり

通勤・通学の際、電車内で様々な広告を目にする。インパクトのある電車広告はつい見入ってしまう。
以前、ネット上では電車内で目撃された「かわいすぎるキャラクター」が話題を呼んで…。
【関連記事】ドアに挟まれた龍のイラスト、一瞬ギョッとするが… ポスター掲出の理由に思わず納得
画像をもっと見る
4月初旬、XでJR東海の“電車広告宣伝ちゃん”が注目を集めた。「こんにちは。目が合いましたね!」という文言の横には、車掌の制服を身に着け、緑色の髪とクリッとした目が印象的なかわいらしい女の子のキャラクターが。
電車内で目にした“電車広告宣伝ちゃん”がキュートすぎる… 「…の画像はこちら >>
彼女は「電車広告って意外と見ちゃいますよね、、、掲載してみませんか? ここ、空いてますよ~」と、電車広告に空きがあることを告げている。電車広告の宣伝をしていることから、“電車広告宣伝ちゃん”と名付けられ、ネット上でも話題に。
「なんだ! このかわいいやつ!?」「広告出したら見れなくなるの寂しい」「これは目が合っちゃう」など、このキャラクターに魅了される人が続出している。

関連記事:『虎に翼』伊藤沙莉“寅子”&仲野太賀“優三”、結婚報告で早くも熟年夫婦のワザ披露? 「湯呑み回避芸」に視聴者ツッコミも
話題の広告は、株式会社ジェイアール東海エージェンシーによって出されたもの。“電車広告宣伝ちゃん”を作った経緯に関して、同社に取材した。
ジェイアール東海エージェンシーの担当者によれば、今回の広告は同社と静岡デザイン専門学校のコラボ企画だという。担当者は、「駅及び車内のクライアント様が入っていない空き枠の販売促進を考えるプロジェクトを、社内で立ち上げました。アイデアの中の一つに、『地元学生の作品を空き枠に展示したらいいのでは?』という案がありました」と説明する。
地元の学生がデザインした広告の中からコンペで優秀作品を掲示することになり、静岡デザイン専門学校に相談したという。
担当者からは、「今回、数多くの生徒さんから応募頂きました。非常に嬉しい限りで、その他の作品を活用することも視野に入れています。産学連携として、今後もこういった取り組みを検討していきたいと考えているところです」というコメントが寄せられている。
関連記事:『虎に翼』仲野太賀“優三”、一世一代プロポーズの裏で視聴者爆笑 「なんて副音声解説だ!」その理由は…
今回の企画では、駅に掲出するB1ポスターと車内に掲出するB3ポスターの2種類を作成することになった。“電車広告宣伝ちゃん”のB3ポスターが注目されたが、B1ポスターも静岡デザイン専門学校の学生が手がけたという。

実際にデザインした同校の学生にも話を聞いた。まずは、“電車広告宣伝ちゃん”の「生みの親」黒野真花さんに取材を敢行。緑色の髪が印象的なキャラクターだが、これには理由があるようだ。
黒野さんは、「東海道線はオレンジとグリーンのツートーンカラーが特徴的なので、キャラクターの髪色をグリーン、背景色をオレンジにしました」と説明する。
キャラクターのデザインを考える前に「こんにちは。目が合いましたね!」というキャッチコピーを思いつき、目が合った(広告を見た)時、このフレーズによる圧や“広告感”を減らそうと考えたという。
黒野さんからは、「服装などは電車の車掌さんをイメージしつつ、親しげに挨拶をしているような可愛らしい雰囲気のキャラクターにしようと決めました。そこからは自分の考える可愛い子を突き詰めて、楽しく描かせて頂きました。自分が思うままに楽しんで描いた子を、多くの方に可愛いと言って貰えたことが嬉しかったです」と、細部までこだわりを感じさせるコメントが得られた。

関連記事:『虎に翼』伊藤沙莉“寅子”、お見合い決意の裏で「登場なしの人物」の名前浮上 「あの人しかいない」の声
続いて、駅に掲出するB1ポスターを手がけた鈴木春香さんに話を聞いた。こちらは、隣の席が空席になっており、男の子が手をあげて「先生、広告がいないです」と発言する学校の教室を思わせる光景が印象的だ。

鈴木さんによれば、「広告の出席」をテーマにしたという。鈴木さんは、「広告がない、空いているということをキーワードに、少し面白みを感じるポスターを仕上げようと考えました。そこで、学校生活で隣の席の子がいない時、学生が『先生、〇〇がいないです』と言う学校で起こる状況を広告に見立て、交通広告を求めるデザインになっています」と説明する。
キャラクターをデフォルトにすることで、見る人に柔らかい印象を与え、「広告を出したい」と思ってもらえるよう工夫を凝らしたそうだ。今回の取材を通して、学生たちの柔軟な発想を生かした広告を作っていることが窺えた。
電車に乗ると、つい下を向いてスマホをいじりがち。顔を上げて、車内の広告を見ると新たな発見があるかもしれない。

関連記事:平野紫耀、“ヒラノミクス”で国内外企業が争奪戦 CM現場での「性格」に称賛の声
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『95』(テレビ東京系)、『Believe─君にかける橋─』(テレビ朝日系)、『イップス』(フジテレビ系)、『アンチヒーロー』(TBS系)。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする