SEVENTEENが紹介”映えスポット”に観光客殺到 「規制していない」と東京タワー広報

山梨県富士河口湖町の「ローソン河口湖駅前店」の町道を挟んだ歩道で、富士山の眺望を見えなくするための黒幕が21日、取り付けられた。実は、外国人観光客に人気の「映えスポット」は、富士山だけでなく東京にもある。東京・港区の東京タワーから徒歩3分の場所にある「東京タワーパーキング」の歩行者用出入り口の階段だ。
細い階段の先にタワーが上部まで映ることが海外のインスタグラムで注目を集め、「東京タワーと調べると一番上に出てくる」とドイツ人の男性は明かす。観光客向けの日本を写真で紹介するウェブサイト「LensTokyo」でも、「穴場のフォトスポット10選」として選ばれている。また、韓国の男性13人組グループ「SEVENTEEN」のHOSHI(ホシ・27)が同所での写真をインスタにアップしたことでも知られている。
この日も午後1時半頃には中国、ドイツ、スペインなどから来た観光客30人近くの列ができていた。日本人はおらず、すべて外国人だった。付近を通る日本人は「外国の方多いね」「バス停じゃないの?」と同所をあまり知らない様子だった。
午後3時過ぎから実際に列に並んでみたが、撮影の制限時間がないこともあって1組で10分近くかかることもあり、撮影できたのは2時間後。観光に来た中国人の于さんは「SEVENTEENのファン。待った甲斐があった」と喜んでいたが、一方であまりの待ち時間に、家族で来た中国人の男の子(3)はぐったりした様子。「ひどい…」と連発する人もいた。
東京タワーの広報担当者は「かなり前から自然発生的になった」と話題のフォトスポットについて説明。訪れる観光客については、「現時点では並ばないようにといった規制はしていない。今のところルールを守って撮影している状況」という。今後何かしらの対策を講じるかについては「当面考えていない」と、目隠しなどの設置には否定的な考えを示した。(中西 珠友)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする