総資産は約1億7000万円! でも車は小型の国産車 名古屋の“インフルエンサー投資家”は「地元の株」で儲ける!

株の売買で築き上げた総資産は、なんと約1億7000万円! 名古屋市在住の48歳の男性投資家に密着しました。保有する株は200銘柄以上。その投資先は、名古屋証券取引所(名証)に上場されている“地元の株”にこだっているそうです。
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(投資家の男性)「名証にこだわる人は、あまりいない。多分40銘柄くらいはある気がする。地元の企業を応援したいのはもちろんあるが、同じ事業内容で同じ成長性なのに、東証に上場している銘柄よりも安い」
「割安な銘柄が多い」ことに加え、株主総会に参加しやすく、「経営陣に意見を言える」ことが、地元の株を買う理由とのこと。
(投資家の男性)「売り上げが100億円ない会社だと、(経営に)社長が大きく影響する。社長がどんな人物か、見られないより、見られた方がいい」
この日は、日経平均株価が大きく下落しましたが、男性は「チャンス」と見て取引を行います。まずは、元値から約6倍に値上がりした薬品会社の株を売り、約140万円の利益を出します。それを元手に、三重県の会社の株を49万円分買いました。
(投資家の男性)「マンホールや側溝の蓋を作っている会社で、前々から(株を)買おうと思っていた。きょうの朝、5680円で400株出てきていて、今は4900円の売り注文が出ている」
さらに、愛知県の建材メーカーを100株、83万6000円分買います。結局この日は、地元企業5社の株を売買し、約500万円の取引をしました。この日の取引は「75点くらい」との自己採点です。
CBC
男性は現在、両親から継いだ文具店の経営も手がけています。店先にも立っていますが、時折、4階の部屋に上がって株価を確認する日々です。
小学生のころから約40年使ってきた学習机。キーボードも使い込まれた古いものですが、買い換えはしません。大金があっても使わない理由は、子ども時代が裕福でなかったからとのこと。株を始めたきっかけも、苦労していた母親を少しでも楽にしたいとの思いからだったそうです。
(投資家の男性)「(取引先への支払いに)お金が足りず、母親が保険を解約したりしてお金をつくっていたのを見ていた。経営者になったら、自分の口座からパッと払えるようになりたいと思った」
20歳の時、アルバイトで貯めた50万円を元手に株式投資を始め、10年で資産を約1700万円に。そこから約20年で、10倍の約1億7000万円に増やしました。
今も贅沢とは無縁の生活。車は小型の国産車で、買い物は株主優待でもらえるプリペイドカードの範囲内で済ませています。最近買った一番高価な物は、1冊5000円で全10巻の漫画です。
独身で、築50年のマンションに父親と二人暮らし。母親は12年前にがんで亡くなり、親孝行ができた時間は短かったと振り返ります。
(投資家の男性)「母に楽をさせてあげたかったが、結局そんなにはできなかった。(がんの再発が見つかる直前に)父の実家がある熊本に行った時の旅費は僕が出した。それが最後の親孝行だった」
CBC
男性はこの日、名古屋市内の飲食店で友人たちと顔を合わせました。全員、投資を通じて知り合った仲間で、月に数回は情報交換のために集まっています。
実は男性は、SNSでは「名古屋の長期投資家(なごちょう)」の名で、約6万人のフォロワーがいる“投資家インフルエンサー”。堅実な取引で、投資家たちから一目置かれている存在です。
(男性の友人)「名古屋の大御所。企業分析が本当に深くて、資料の細部まで読み込んでいる。なかなか、そんな投資家はいない」
仲間たちに絶賛されるインフルエンサーは、きょうもパソコンに向かい、株の投資を続けます。
(投資家の男性)「自分にとっては、人生の伴侶的なところがある。例え、100億、200億になっても、株や投資は楽しいのでやめないと思う」
豪遊も浪費もしない男性。「今は株式投資が唯一の生きがい」だと語っていました。
CBCテレビ「チャント!」5月7日放送より

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