ブロッコリー卸売価格が平年の5割増し キャベツも1玉200円ほどが500円に… 理由は天候不順 今後の見通しは

(若狭敬一キャスター)1株150円ぐらいのときは、もう毎回スーパーに行くと買ってたブロッコリーなんですが、最近300円前後だなという実感があるんですよね。ちょっとでも大きいものを選ぼうかなと思うんですが、実際どんな値段の推移なんでしょうか?
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(柳沢彩美アナウンサー)はい。名古屋の中央卸売市場でのブロッコリーの価格の推移を見てみると、年明けはやや安くスタート。ただもう2月の終わりから3月にかけてぐっと価格が急上昇して高値が続き、最新の5月上旬の値では、例年の5割増しということなんです。この価格高騰の理由は、3月に雨が多く、4月に暑い日が続くなどの天候不順です。
CBC
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(若狭キャスター)本当実感通りのグラフですね。指定野菜にもなっていて、消費も多いというブロッコリーなんですが、大石さん、他の野菜の値段も高いですよね。
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(大石邦彦アンカーマン)そうですね、高くて大変、そして今後どうなるのか不安という“2大野菜”があるんです。名古屋の青果市場、名古屋の胃袋を支えるセントライ青果さんを取材しました。
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その2大野菜というのが「キャベツ」と「ニンジン」なんです。キャベツは、例年1つ200円ぐらいのものが、直近ですと500円ぐらいまで跳ね上がっているんです。なんで高いかということなんですが、そもそも夏キャベツ、冬キャベツの端境期のこの5月、そもそも生産量が少なくなっているそうなんです。そして出荷直前のこの3月、低温で大変だった。これによって、産地の千葉、神奈川が大打撃を受けて、全体として生産量、供給量が減少してしまった。
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そしてニンジンは1袋、大体3本でセットになってますけれども、例年約120円~160円のところ、直近ですと200円~250円なんです。カレーはなかなか大変です。これは、冬場に雨が少なかった。そして出荷前の春、寒かった。春ニンジンの一大産地が徳島なんですけれども、打撃を受けてしまい、供給量が減ってしまったということです。
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(若狭キャスター)今後どうなるのかが気になります。(大石アンカーマン)今後の価格の展開を聞いてみました。
まず6月にはキャベツは価格が下がるんではないかということなんですね。なぜかというと、長野や群馬の高知キャベツ、これが入ってくるので全体として、供給量が増えるので、格差が下がるのではないかと。そしてニンジンなんですけれども、こちらは7月まで高値が続くのではないかというふうに見ています。地元岐阜県各務原市のニンジンも入ってくるんですが、少しずつ状況が改善されても、やっぱり7月ぐらいまでは高値になるんじゃないかということです。
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(若狭キャスター)いずれにしてもその先を考えると「天気」がどうなるのかが非常にポイントになってくるんですが、桜沢気象予報士に解説してもらいます。
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(桜沢信司気象予報士)はい。なかなか天候は落ち着かないんです。16日発表された最新の1か月予報によると、東海地方の気温は平年より高め、そして降水量なんですが、平年並みかやや多い予想。降水量が多いと、やはり日照時間も少なくなるので、まだまだ農作物の管理が必要な日が続きそうなんですね。
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(若狭キャスター)単純な質問ですが、野菜にとっては、平年並みの天気が一番いいんですか?(桜沢気象予報士)そうですね。この時期、やはり平年並みの気温や降水量で、農作物は順調に育ってくれると思います。平年より気温が高いとやっぱり急に成長してしまったりしますから、天候の影響は大きいですね。

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