千葉県内、カメムシ大量発生 平年の8倍、10年ぶり注意報 ビワ、ナシなど果樹被害懸念

千葉県農林総合研究センターは、チャバネアオカメムシなどビワやナシの果実に被害を与える「果樹カメムシ類」が大量発生しているとして、注意報を出した。特にビワの露地栽培が盛んな南房総地域で大量発生が確認されており、適切な薬剤散布などの対策を求めている。果樹カメムシ類の注意報は10年ぶり。
同センターによると、県内10地点に仕掛けたチャバネアオカメムシのわなで、4月の1日当たりの平均捕獲数は4・4匹。平年値(0・6匹)の約8倍で、過去10年で最多になった。10地点中、南部の3地点で増加が目立っているという。
果樹カメムシ類は越冬した成虫が4月頃から活動を開始。5月下旬から6月にかけて収穫期を迎えるビワなどの果実にとりつき汁を吸う。被害を受けた果実は一部が黒く変色したり硬くなったりして、品質が著しく低下する。
同センターは、果樹園をこまめに見回り確認したら早急に薬剤散布を行うよう呼びかけ。ナシに関しては目の細かい網で園全体を覆うことが有効としている。

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