コンロや電子レンジで液体を温めている時、中身が突然沸騰して驚いた経験はありませんか。油断していると、ケガをしてしまうかもしれません。
本記事では、給湯機器や厨房機器の製造元であるRinnai(リンナイ)の公式サイトに掲載されている、『突然沸騰』の原因や対策について紹介します。
『突然沸騰(突沸)』とは、液体が急に沸騰する現象のことを意味しています。
水の場合、沸騰する温度が100℃であるとことは広く知られた事実です。しかし液体によっては、加熱方法や含まれる成分によって100℃になっても沸騰しない場合も。
これを『過加熱状態』といいます。
過加熱状態の液体は、「味噌汁の具材がほんの少し動く」「コーヒーにミルクや砂糖を入れる」といった、少しの刺激で突然沸騰する可能性もあるため注意が必要です。
油断して顔や手を近付けた時に突然沸騰が起きて液体が跳ねると、火傷する危険もあります。
リンナイの公式FAQでは、突然沸騰のリスクが高い液体として以下のようなものを挙げています。
・水
・牛乳
・豆乳
・酒
・味噌汁
・コーヒー
・カレー
・シチュー
コンロはもちろん、電子レンジで加熱する際にも十分注意してください。
突然沸騰を防ぐためには、温め方に気を付けることが大切です。リンナイの公式FAQでは、防止のポイントとして以下の3点を紹介しています。
・飲み物(コーヒー、茶、酒、水など)を加熱するときは、火力を弱めにして加熱してください。
・味噌汁やとろみのある食品(カレーやシチューなど)を加熱するときは、火力を弱めにして、よくかき混ぜながら加熱してください。(強火で急に加熱しない)
・熱々の汁物に、塩や砂糖などの調味料を入れる場合は、少し冷ましてから行ってください。
リンナイ公式 ーより引用
突然沸騰によるケガは、調理中に発生しやすいトラブルの1つです。液体を温めている時は常に突然沸騰の可能性があることを念頭に置いて、慎重に作業しましょう。
[文・構成/grape編集部]