千葉県教委は、不登校児の学習環境確保に向けた取り組みの一環で、不登校の中学生を対象にした双方向型の授業配信の申し込みを受け付けている。配信の開始時期は未定。
県教委によると、自宅などにいても学習に遅れが出ないよう配信は国語、社会、数学、理科、英語の5教科で実施。長期休業中を除く平日に、中学校と同じような時間割を作成する。専任の教員がオンラインで生徒に質問したり、理解度を確認したりしながら授業を進める予定。
対象は県在住のほか、県内の中学校に在籍する生徒。昨年度30日以上の欠席または本年度連続して欠席しており、現在も自分の教室で受けられていないことが目安となる。インターネットにつながる環境にあれば、自宅やフリースクールなど学習場所は問わない。
県教委は配信の視聴を出席扱いにすることを市町村教委などに求めていくという。担当者は「多様な学びの場を用意した。学びたいと思う生徒や保護者はぜひ活用してほしい」と呼びかけた。県のホームページに保護者らへの説明動画を掲載している。
県は、昨年4月に不登校児童生徒の教育機会確保を支援する県条例が施行したことを受け、不登校児童生徒への支援を強化している。