日本相撲協会で巡業担当の武隈親方(38)らが1日、柏市役所に太田和美市長を訪ね、5年ぶり4度目となる大相撲「柏場所」(巡業興行)を今年10月3日に市内で開催すると報告した。2017年の初開催から3年続いた柏場所は20年の実施が新型コロナ禍で中止となり、再開が待望されていた。柏相撲少年団代表で柏場所実行委員会の永井明慶会長(41)は「大相撲の力で市民に明るいパワーを与えたい」と意気込んだ。
柏場所の興行時間は午前9時~午後3時。市中央体育館に土俵を特設して取り組みを行う。基本的に幕内以上の全力士が出場し前日から市内に宿泊。興行ではサイン会や握手会などのイベントも行われる。
武隈親方は太田市長に「柏といえば相撲の街になりつつある」と強調。東前頭8枚目の隆の勝関、西前頭8枚目の琴勝峰関の市出身力士に加え、東大関の豊昇龍関、西大関の琴桜関も同少年団など市内で稽古を積んで巣立った力士たち。「ゆかりの力士たちが柏場所までに少しでも番付を上げて、巡業が凱旋(がいせん)の舞台になれば」(武隈親方)と期待した。
太田市長は「市制70周年に大きなプレゼント。柏ゆかりの力士のPRにもなれば」と感謝した。
チケットは6月2日からJR柏駅前のかしわインフォメーションセンターやチケットぴあで販売。溜(た)まりSS席1万5千円から2階席8千円までの5種類のほか、福祉席(2人分)1万8千円もある。問い合わせは実行委員会(電話)047(409)7411。