アジアンヘイト動画を投稿した客室乗務員2名が解雇 友人は「フェイク」と主張

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ブリティッシュ・エアウェイズの客室乗務員が、アジアンヘイトを示唆する動画を投稿して解雇された。航空会社は「多大な損害を与えた」という見解を発表しているという。『Daily Mail』『The Sun』がレポートしている。

イギリスの航空会社であるブリティッシュ・エアウェイズで、客室乗務員として勤務していたホーリー・ウォルトンさんとローレン・ブレイさんが、TikTokに投稿した動画が拡散。それを見た同社は内容が人種差別にあたると判断し、メキシコ・カンクンに滞在していた2人を帰国させると、本社で解雇を言い渡したという。
2人はイギリス・ガトウィック空港発BA2157便の客室乗務員を務め、問題となった動画は、フライトの合間に滞在したカリブ海に面するアンティグアの高級ホテル「トレード・ウィンズ」で撮影していた。
同社の広報担当者は、「あらゆる形態の人種差別は容認できず、我々はこの種の申し立てを非常に真剣に受け止めています。この2名は当社でもう雇用していません」と述べている。また会社全体として「多大な損害を与えた」ともコメントした。

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投稿された動画には、指で引っ張りつり目をつくったウォルトンさんが、中国語なまりで「ワインをください」と言う様子が映されていた。また「2週間続けて、この野郎だぜ」といったキャプションが添えられていたことから、特定のアジア系の搭乗客をターゲットにしたアジアンヘイトと解釈できる内容だった。
撮影していたのは同じフライトを受け持っていたブレイさんとみられ、その後に自身のInstagramアカウントを無効にしている。
同僚らは「英語がほとんど話せない中国人家族を嘲笑している」「最悪のメッセージだ」と、2人に激怒しているという。この投稿を目にしたアジア系の客室乗務員は、「動揺した」と述べたそうだ。

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しかしウォルトンさんらの解雇後、件の動画について「フェイクだった」という証言が浮上している。ブレイさんの友人によると、動画は2年以上前に撮影したもので、かねてよりウォルトンさんに復讐心を抱いていた同僚が「悪意をもって加工し投稿した」と、警察に報告しているのだという。
また同友人は「2人のTikTokアカウントは両方とも非公開だったので、入手されたものはすべてハッキングされたものです」とも証言。現在、警察と航空会社は事実関係を明らかにするため、さらなる調査を実施している。
解雇されたブレイさんは「パートナーとの関係がうまくいかなかったため、飛行機に乗るのをやめようと思っていた」と話し、転職を検討していたことを明かしている。

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