連覇記録をさらに更新です。将棋の藤井聡太八冠が17日、棋王戦五番勝負第4局で挑戦者の伊藤匠七段を下し「棋王」を初防衛しました。これでタイトル戦の連覇記録は「21」となりました。
藤井聡太八冠(21)「幸運もあったと思うが、充実感のある一年…の画像はこちら >>
CBC
(藤井聡太八冠・21歳)「今期の棋王戦は第1局の持将棋(引き分け)から始まり、どの将棋も難しかったので、その中で結果を出すことができてうれしく思う」
藤井八冠に伊藤匠七段が挑む、今期の棋王戦五番勝負。両者同じ2002年生まれです。藤井八冠が王手をかけて臨んだ17日の第4局は栃木県日光市で行われ、藤井八冠が114手で勝ちました。
CBC
(藤井八冠)「あまり公式戦では指したことのない形で、どういうふうに進めればバランスを取れるか、苦心するところが多かった」
(伊藤匠七段・21歳)「あまり考えたことのない展開になった。多くの経験をさせていただいた一年でしたが、力不足も痛感した」
CBC
藤井八冠はシリーズ「3勝0敗1持将棋」で「棋王」を初防衛。タイトル戦の連覇記録を21に伸ばし、最多記録を更新しました。(藤井八冠)「記録自体を意識していたわけではないが、最近は特にタイトル戦の対局で、いいコンディションで臨めているのかな」
また、17日で今年度の公式戦を終えた藤井八冠。結果は46勝8敗で、勝率は8割5分2厘。2年連続の勝率1位が確定しました。
CBC
特に今年度は、前人未到の八大タイトル独占を達成。厳しいタイトル戦が続く中で、自己最高勝率をマークしました。(藤井八冠)「“逆転勝ち”という将棋も少なからずあったので、幸運もあったかなと思うが、自分としても充実感のある一年間だった」今年度は同学年の伊藤七段とのタイトル戦を2回経験しましたが、今後については…(藤井八冠)「今後も同世代や自分より若い世代との対戦が増えていくと思うので、こちらもより力をつけてしっかり戦っていけるようにしたい」
CBC
そして、新年度最初のタイトル戦は4月10日に開幕する名人戦七番勝負です。挑戦者は、愛知県一宮市出身の豊島将之九段です。(藤井八冠)「豊島九段とは5回目のタイトル戦。最近本当にいろいろな戦型を指されている印象があるので、これまでともまた違ったシリーズになる」将棋界で最も歴史のあるタイトル「名人」。藤井八冠は初防衛を目指します。
CBC