熊本でも少年少女が“美人局”…マッチングアプリに「3Pできます。2.5です」と投稿しカモ募る

少年少女らによる「美人局」事件が相次いでいる。
先月12日、大阪市の7階建ての雑居ビルで中学生3人から金を脅し取られそうになった男子大学生(22)が、逃げようとして転落死する事件が発生。
熊本県熊本市でも先月28日、マッチングアプリで知り合った男性会社員(28)から現金約5万円と車を脅し取ったとして、今月11日、15歳の女子中学生2人が県警熊本東署に逮捕された。
少女2人は成人女性を装い、マッチングアプリに「3Pできます。2.5です」と投稿して相手を募集。食いついてきた男性と先月28日午前4時30分ごろネットカフェの駐車場で待ち合わせした。勤務時間帯が深夜の男性は、ちょうど仕事終わりであらかじめ少女に車のナンバーを伝えていた。
「〇〇さんですか?」
声をかけてきた少女が若く見えたため、男性はあらためて「ホントに20歳?」と確認。2人は声をそろえて「20歳です」と答えたため、男性は車から降りて2万5000円を手渡し、「3P」をする約束をした少女の自宅に徒歩で向かった。
すると突然、目の前に少年3人が現れ、男性を取り囲み、「おまえ、誰や」「さらうぞ」「金を出せ」「5万円だ」と恫喝。男性は財布に残っていたなけなしの現金二千数百円をすべて差し出した。
「オイ、全然、足らねえじゃねえか。車出せ、車出せよ」
リーダー格の16歳の少年はこう言って男性から車のカギを奪い、運転席に乗り込んで無免許で車を運転。男性と少女2人、15歳の男子中学生ら2人を乗せ、計6人で近くのコンビニに移動した。男性にATMで4万9000円を下ろさせ、計5万1000円と車を奪い、そのまま逃走。リーダー格の少年と15歳の男子中学生、15歳の女子中学生2人は、それぞれカップルだった。
「『美人局をやろう』と言い出したのは、女子中学生の1人でした。先輩から『こういう金儲けの方法があるよ』と教えられ、仲間たちに話したら『皆でやろう』と盛り上がったそうです。コンビニの防犯カメラの映像から、運転していた16歳の少年と15歳の中学生を特定した。2人は警察が素行不良として把握している札付きのワルだった」(捜査事情通)
事件当日、男性が被害届を提出。16歳の少年は事件後も奪った車を乗り回していたため、警察が自宅付近を調べたところ、月決め駐車場に無断で止めていた車を発見。自宅にいた少年と共犯者の彼女の身柄を確保し、15歳の男子中学生と犯行を思い付いた彼女からも事情を聴いた。
カップル4人のうち、まずは裏付けが取れた少年2人を3日に逮捕していた。
調べに対し、少女2人は「遊ぶ金欲しさに4人でやった」と容疑を認め、もう1人共犯者がいることをほのめかしているという。
「遊ぶ金」欲しさに少年少女が簡単に「美人局」に手を染めるとは、恐ろしい時代になった。

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