中学校の美術教師が生徒の絵をネット販売 保護者から批判殺到で大騒動に

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カナダの中学校の美術教師が、生徒の作品を複数のサイトで販売していたことが発覚し、物議を醸している。『CTV News』『Guardian』などが伝えた。

6日、モントリオール近郊在住の男性が、学校から帰宅した娘2人に驚きの報告を受けた。2人が通う中学校の男性美術教師が、生徒らの描いた絵を複数のサイトで販売しているというのだ。その中には、娘たちが描いたものもあったという。
娘らによると、クラスメイトの男子生徒がエゴサーチをしていたところ、美術教師の管理するウェブサイトにたどり着いたことで発覚した。

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サイト上には、授業中に生徒らが描いたデフォルメ肖像画などの絵が100点近く出品されており、1万5,000円ほどで販売されていた。各作品には描いた生徒の名前が付けられていたため、検索に引っかかったという。
また別のサイト上では、マグカップをはじめ、スマートフォンケースやTシャツに、生徒らの絵を印刷した「グッズ」も販売されていた。現時点で閲覧は可能だが、購入できない状態だという。

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男性は、「美術教師には嫌悪感しかありません。生徒の絵を売るのが何らかのプロジェクトだったのかも、全くわかりません」「学校側の対応にもがっかりしています」などと、『CTV News』の取材に答えている。
同中学校に通う息子(13)を持つ別の父親も、「事前に何の連絡もなく、先生が息子の絵を売りに出していたんですよ」「それを見た息子の気持ちも考えてほしいです。正気の沙汰とは思えない。保護者の多くは説明を求めています」などと、SNSに怒りのコメントを投稿している。

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保護者らの批判を受けて、学校は「当校も連絡を受けており、美術教師の問題については真剣に取り組んでいます。現在調査中の案件ですので、コメントは差し控えます」と各社取材に語っている。
『Guardian』が美術教師に直接取材を申し入れるも、現時点で回答はない。なお、2019年から同校で勤務する人物だと伝えられている。

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